あの「酒鬼薔薇聖斗(さかきばらせいと)」こと「少年A」の母親が「おかしい」と言われていることをご存じですか?
1997年に神戸市須磨区で起きた、神戸連続児童殺傷事件。
強烈なインパクトで日本中を震撼させた、誰もが一度は耳にしたことがあるこの事件。
当時、人々を最も震撼させたのは、この事件の犯人が、当時中学3年のわずか14歳の少年だったことです!
出典:毎日新聞
「神戸連続児童殺傷事件」(別名「酒鬼薔薇聖斗事件」)とは
- 切断された男の子の首が中学校の校門前に遺棄
- その口に「酒鬼薔薇聖斗」を名乗る犯人からの犯行声明文
- 4人もの小学生が被害(殺害2人、重軽傷2人)
未成年であったため「少年A」と呼ばれたこの少年。
14歳でこんな事件を起こすなんて、異常そのもの!!
子どもに人生をめちゃくちゃにされたご両親は「むしろ被害者なのでは?」と思うのですが、「母親がおかしい」とは、一体どういうことなのでしょうか?
その理由について徹底調査しましたので、ぜひご覧ください!
少年Aの母親の顔画像は?おかしいと言われる理由
私人であるため顔画像等の情報が一切ない少年Aの母親。↓の画像は少年Aと祖母の画像となりますが、なんとなくここから母親の顔が想像できますよね…
さて、Aの両親による手記『「少年A」この子を生んで……』によると、逮捕から3ヶ月後、初めての面会に訪れた両親に、Aはこう怒鳴りつけたといいます。
「帰れ、ブタ野郎!」
その後も、15分の面会時間中ずっと、恐ろしい形相で睨みながら、「帰れっ!」と怒鳴り続けていたというA。
出典:SEGA
普通、ようやく親に会えてホッとしたとか、事件のことを申し訳なく思うとか、そんな態度になりそうなものですよね……?
これだけでも、Aと母親の関係は普通ではなかったのだと感じます。
事件に関するさまざまな手記や供述、証言などから、Aの母親の異常な言動を、6つご紹介します!
理由① 毒親そのもの!厳しすぎるしつけと虐待
出典:photoAC
Aの母親は、手記の中で、「Aへのしつけはそれほど厳しくなかった」と書いています。
ですが、小学3年の時、Aは、母親についてこのような作文を書いています。
「お母さんはえんま大王でも手が出せない、まかいの大ま王です。」
小学3年の子どもが、よっぽどのことでもない限り、母親のことをこんな風に書かないですよね?
事実、Aへのしつけは厳しく、毒親そのものだったことがわかっています!
生後1ヶ月でトイレトレーニング
出典:photoAC
「今日初めてトイレでウンチさせた。」
Aの母親による、Aの育児日記の一文ですが、なんと、その日付は生後29日!
つまり、生後1ヶ月でトイレトレーニングを始めたのです!
1歳9ヶ月のころには、おむつ卒業。
弟を妊娠したためか、生後10ヶ月には離乳させ、1歳4ヶ月で弟が生まれてからは、母乳を飲む弟のとなりで、Aは泣いていたといいます!
2歳のころから敬語の使い方を教え、食後には自分で食器を運ばせるなど、ふつうより、かなり厳しい子育てをしていたようです!
「スパルタで育てました」
出典:photoAC
Aへの体罰もひどく、週に2~3回もAを叩いていたようで、同居していた祖母(母親の実母)から、「子どもが委縮する」と何度も注意され、たびたび口論しています。
学校側からの証言によると、Aが小学生のころ、母親自身がこう言っていたそうです。
「私が小さいときに叱りすぎたせいか、思っていることをはっきり言えないので~」
「スパルタで育てました」
弟たちと比較し、「勉強ができない」「トロい」など、自尊心を傷つけることも言っており、精神的にも肉体的にもAを虐待していたAの母親。
事実、きつい叱責や体罰から逃れるため、Aは、何度も祖母の部屋に逃げ込んでいたそうです!
専門家からのお墨付き!
出典:kaikeizine
Aの母親は、過去に2度、Aに精神科を受診させています。
そのたびに、Aのノイローゼや異常行動の原因は母親の「過干渉」であり、改めるようにと医師から注意を受けています。
また、裁判では、
- 1才までの母子一体の時期に最低限の満足を与えていなかった
- 排尿、排便、食事、着替え、玩具の片付けに至るまで、しつけには極めて厳しく、スパルタ教育を施した
- 虐待による愛着障害の可能性
などが示されます。
Aの母親による、厳しいしつけと毒親的言動がAの心をゆがませ、事件の引き金となったことは、もはや言うまでもないでしょう!
理由② 中学生になっても勝手に部屋の掃除
出典: 道山ケイ公式ブログ
Aの母親は、Aが嫌がっているにもかかわらず、毎日のようにAの部屋を掃除していました。
結果、衣装ケースに隠していたAVが見つかり、父親に報告されてしまいます。
これだけでもひどいですが、異様なのが、Aに対して悪いことをしていると、まるで思っていないのです!
思春期の男子中学生が、母親に自分の部屋に入られたくないと思うのは当然ですよね?
ふつうの親なら、そんな息子の気持ちを尊重すると思うのですが、Aの母親からは、そんな様子が、なぜか少しも感じられないのです。
理由③ Aの数々の異常行動・SOSを華麗にスルー
出典:パブリックドメインQ
Aが小学5年のとき、唯一、Aを母親からかばってくれていた祖母が亡くなり、立て続けに、愛犬も死んでしまいます。
その直後から、ナメクジやカエルの解剖、猫の虐待が始まり、Aの暴力性や異常行動はどんどんエスカレートしていきます!
ナメクジやカエルは10匹以上、猫は20匹以上殺し、記念品として猫の舌を瓶で塩漬けし、保存までしていたA。
近所では、Aの犯行だとうわさになりますが、Aの母親が気付くことはありませんでした……。
「女の子は口がありますから」
出典:photoAC
Aの母親は、Aの部屋で、Aが万引きしたナイフや斧も見つけています!
そのころのAは、腕時計を巻いたこぶしで友だちを殴ったり、友だちの自転車のタイヤをカッターナイフで傷付けたり、女の子の上履きを焼却炉で燃やしたり……。
数々の非行や問題行動をくり返し、児童相談所へ行くことも勧められています。
中学2年で万引きで補導されたときは、Aの母親は警察にまで行っています。
ですが、常に、「思春期にはよくあること」「男の子はこんなもの」程度にしかとらえず、Aが「ほかに首謀者がいる」「ナイフはみんな持ってる」「友だちのを預かっている」と言えばそのまま信じ、注意したあとでまたナイフを見つけても、Aの犯行を疑うことはありませんでした。
さらには、「女の子は口がありますから」などと、被害者をうそつき呼ばわりすることすらあったと言います!
土師淳くんのこともいじめていた!
出典:sagamisouken
Aが小学6年のとき、のちに事件の被害者となる、土師淳くん(当時小学3年)の頭を殴り、いじめたことがあったそうです。
教師に引率され、Aの母親も被害者宅へ謝罪に行くのですが、そのときも、
「あの子は、6年生になってから仲の良かった友だちとクラスが別々になって、きっと寂しかったんやわ」
などと言い訳ばかりし、最後まで謝罪しなかったというのです!
猫殺しから、人を殺してみたいという欲求が生まれ、犯行に使われた凶器は、Aが万引きで手に入れたものです。
もし、Aの母親が、Aの数々の問題行動やSOSから目をそらさず、きちんと向き合っていれば、淳くんの被害も防げたのかもしれません……。
理由④ 被害者の家でたまごっち!?
出典:livetodesign
被害者の土師淳くんの父親も、事件後、『淳』という手記を発表しています。
そこにも、Aの母親の異常な言動の数々が記されています!
淳くんは、なんと、Aの末の弟と同級生で、Aとも遊ぶ仲でした……!
母親同士はそれほど親しくなかったようですが、淳くんが行方不明になったとき、Aの母親が淳くん宅での留守番を買って出たそうです。
ですが、Aの母親は、持ち込んだ2個のたまごっちの世話をしながら、終始、息子たちの自慢話をしていたというのです!
淳くんの葬儀では、切断された我が子の顔を見ることができない淳くんの母親に、
「難儀やなぁ、顔ぐらい見たりいな」などと声をかけたといいます……!
その他にも、淳くんが行方不明の間、淳くんの母親に警察のことを聞くなど、不審な行動も多かったというAの母親。
Aが逮捕されるまで、Aの犯行にはまったく気付かなかったと主張していますが、本当でしょうか?
Aを疑いながらも、現実から目をそらし、信じまいと強がった結果出てしまった、幼稚で不自然な言動だったようにも思えます。
理由⑤ 事件後もまるで他人事
出典:freepik
Aの精神鑑定や、それに基づく判決文で、
- 母親との関係が事件に大きく影響した
- Aの更生には、特に母親との関係の改善が重要
とされているわけですが、当の本人はまるで他人事です。
精神鑑定の調書を見せられても、法廷で判決を突きつけられても、「素人にはよくわからない」「難しくてよくわからなかった」などと、当事者とは思えない発言をしています!
また、計2億円もの損害賠償金の支払いが命じられた、被害者遺族との民事裁判では、「毎月2万ずつ支払います」などとふざけたことを言い、裁判長に注意されたとか!?
「2万円発言」の真偽は不明ですが、Aの母親なら、言っていてもまったく違和感がないのが恐ろしい!
理由⑥ 本の印税で豪邸を建てた!?
出典:いらすとや
Aの両親の手記『「少年A」この子を生んで……』は、遺族へ賠償金を支払うために出版したものです。
ですが、実際は支払われておらず、Aの母親は、多額の印税を「弟たちの大学の学費のためにとっておく」と発言したそうなのです!
「県外に豪邸を建てて家族で住んでいる」なんてうわさもあり、本当ならマジでありえない!!
ですが実際は、出版前に弁護士が専用の口座を開設し、印税はすべてその口座に振り込まれるようになっていたようです。
弁護士の管理の元、遺族への賠償は行われているようなので、ご安心を。
少年Aの母親自身がアダルトチルドレンの可能性
出典:photoAC
毒親や機能不全家族で育ったことが原因で、生きづらさを抱える大人のことを「アダルトチルドレン」と言いますが、Aはまさに、アダルトチルドレン予備軍だったと言えます。
ですが、Aの母親もまた、アダルトチルドレンだった可能性があるのです。
Aの母親も厳しく育てられていた
出典:photoAC
Aの母親は、早くに父親を亡くし、三姉妹だったため、自身も母親からかなり厳しく育てられた、と手記に書いています。
Aの母親もまた、子供時代、母親から十分な愛情を受けられず育った可能性が考えられるのです。
母親からの愛情を知らずに育ったため、自分が母親になったとき、子どもの愛し方がわからなかったのかもしれません。
悲劇のヒロイン気取り!?
出典:illustAC
『「少年A」この子を生んで……』というタイトルは、Aの母親が考えたものです。
頼まれてもいないのに、ある日突然「これで行きたい」と持ち込み、編集者を戸惑わせたといいます。
夫婦での共著にもかかわらず、「この子を生んで」とは、自分ひとりが主人公のようなタイトルですよね?
Aや、自分自身の非にはまったく向き合おうとしないのに、本の出版には、悲劇のヒロイン気取りでノリノリだったということでしょうか?
この辺りからも、幼稚さや精神的な未熟さ、ひいては、人格的な欠落が感じられる気がします……。
少年Aの母親だけでなく父親もおかしい!
出典:photoAC
自分たちのことを「ごくごく普通の家庭」と称するAの父親ですが、母親だけでなく、父親も相当おかしかったことがわかっています!
母親がAの部屋からAVを見つけたとき、Aの父親はこう言ったそうです。
「ビデオを見たいんやったら、父さんと一緒に今から見よう」
当然、Aは断りますが、最終的には一緒に見ることになり、
「どうや、お前。女の子好きか?感じるか?」などとAに聞いたといいます……!
ビデオの内容は、若い女の子が海辺で服を脱ぎ、裸で海に入っているというもので、性行為はなかったようですが、それでも十分持ち悪い!!
Aは、恥ずかしがるわけでもなく、無表情でぼーっと画面を眺めていたそうです。
母親同様、AのSOSにも犯行にも、逮捕されるまで一切気付かなかったAの父親。
好きだったのは祖母だけで、両親2人ともきらっていたAの気持ちが、よくわかった気がします!
世間の声
出典:illustAC
最後に、Aの母親に対する世間の声をご紹介します!
- こんな母親に第一子として育てられたら、社会的に生きにくい子どもに育つのは当然
- 当事者として現実を受け入れていない
- アダルトチルドレンと自己愛性パーソナリティ障害の傾向が見受けられる
- 自分自身を振り返ることも含めて、本気で真剣に息子のこと考えようとしたことがなかったのだろうと感じる
- どこか短絡的というか、浅く稚拙な印象を受けた。
考えることはみな同じ、ですね!
まとめ
今回は、「酒鬼薔薇聖斗」こと、少年Aの母親がおかしいと言われる理由について解説しました!
凶悪事件の犯人は、往々にして、家庭環境に問題があることが多いですが、Aもまさにそのパターンだったようです!
すべてが母親のせいとは言えませんが、Aの母親の言動が何か1つでもちがっていたら、ちがう未来があったのかもしれないと思うと、やりきれない思いです……!
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