Netflixと言えば、現在ではネットでの既存映画やドラマの配信に加え、オリジナルドラマの配信でも人気になっているネットストリーミングの会社で、サービスを利用されている方も多いでしょう。
そのオリジナルドラマとして、『全裸監督』が2019年と2021年に配信されて、人気となりました。
そして、この『全裸監督』の主人公のモデルとなっていたのが、アダルトビデオを世に普及させた一人でもある、村西とおるさんでした。
出典:映画.com
そして、村西とおるさんの元でセクシー女優(当時はAV女優)として活躍していたのが、本日紹介する人物である、黒木香(くろきかおる)さんです。
今回の記事では黒木香さんの現在について紹介します。
黒木香は2000年代に起こした裁判の報道以降の消息は不明
出典:ニッポン放送
黒木香さんの現在については、1990年代に業界を引退して以降は、表舞台には一切出ていない様で、御存命であるのは確かでしょうが、消息については一切分かりません。
また2004年4月には引退後の自身の消息が雑誌に掲載されたり、現役時代の作品が再販された事に対してプライバシーおよび肖像権の侵害にあたるとして、関連する会社を相手に民事訴訟を起こされている事が報じられています。
この民事訴訟に関する報道が、黒木香さんがメディアに公に登場した最後となる様で、この裁判の決着が最終的に確定したのは2008年1月で、それ以降は黒木香さんの消息は不明となっています。
出典:X
この訴訟騒動で、黒木香さんの名前は出ましたが、当時マスコミやメディアの前に黒木香さんが姿を現した事はありません。
あくまで報道があったのみです。
消息不明な事から、一部では死亡説も噂されていますが、有名人の噂ではすぐに消息不明=死亡と捉える事も多々あります。
亡くなった場合でも、裏付ける様な情報も報じられていませんので、消息不明が正しい情報だと思われます。
1994年に週刊誌が報じた自殺未遂報道は完全なデマ
出典:オークフリー
業界から完全引退後の1994年に上記の週刊誌に黒木香さんが自殺未遂したとの記事が掲載されます。
当時滞在していたホテルのベランダから転落したそうで、状況的には村西とおるさんと別れた後だった事もあり、週刊誌には失恋を苦にした自殺未遂の様に書かれたそうです。
ですが、実際には酔って足を滑らせた事で転落した事故であり、失恋が原因の自殺では無いと報道内容を黒木香さんは否定しています。
出典:X
さらに村西とおるさんもこの件については、事故である事と、当時の警察の事情聴取でも黒木香さんが自殺未遂を否定した記事が掲載された雑誌があった事を明示されています。
また先程も紹介した『弁護士ドットコム』の記事でもこの件について触れており、ここでも事故であり、自殺未遂では無い事が書かれています。
彼女の名誉のためにも言っておきますが、ベランダから転落したのは酔って2階から落ちた事故です。
ベランダの高さは2メートルもなく、死にたくても死ねない高さです。
引用元:弁護士ドットコム
この様に、ご本人も含め、親しい関係者からも自殺未遂が誤報で有る事がしっかりと書かれています。
Wikipediaにも事故としっかりと書かれています。
出典:X
出典:X
ところが、SNSや一部のサイトでは、この週刊誌の報道を信じ込んでいる人が結構な数で存在しています。
同じようにSNSやサイトで自殺未遂報道は誤報だと伝える記事や投稿も多くある一方で、誤報を未だに拡散しているものもあります。
あらためて書いておきますが、自殺未遂報道は誤報で、酔った事が原因の事故でした。
もちろん、自殺でなくても転落したのは紛れもない事実なので、大怪我を負ったのは言うまでもなく、その後は半年以上の入院生活を送られていた様です。
出典:オークファン
またこの報道に対しても、黒木香さんがプライバシーや肖像権の侵害にあたるとして、複数の出版社を訴えていたと言われています。
村西とおるさんとの別れが不仲と、金銭トラブルが原因だったり、この事故以降に消息が絶えてしまった事もあり、自殺未遂説を信じる人が未だに減らない要因なのかも知れません。
映画『全裸監督』が黒木香に訴えられる可能性がある?
出典:サイゾーウーマン
現在の黒木香さんの消息は不明で、恐らくは御存命であると考えられます。
また彼女に関する情報は、引退後に自身の肖像権やプライバシー侵害に関する訴訟を起こした事を報道された事が最後となっています。
かつてセクシー女優として活躍された人はすでに数えきれないくらいに存在していますが、ごく一部が引退後にタレントに転身されますが、ほとんどが一般の人に戻られて、普通の生活を送られています。
引退後は騒がれる事無く、静かに暮らしていきたいのは誰もが思う所。
出典:あげてけ
そんな時に、雑誌に引退後の自分の状況が取材されて報じられたり、過去の作品がまた再販されるのは、本人には迷惑にしかなりません。(許可をとっているなら別ですが。)
前述した訴訟のニュースは、引退後に過去の活動について報じられる事にはっきりと、ノーという意志表示をされている事が分かります。
そこで冒頭の『全裸監督』になるのですが、この作品では作中に『黒木香』という人物が登場しています。
他にも当時セクシー女優として活躍された方は複数人いましたが、いずれも架空の名前で登場していますが、黒木香さんだけは実際の芸名で登場していました。
流石にこれだと当時の黒木香さんを知らない世代にも、黒木香の名前が知られる事になります。
さらにドラマ内ではセクシー女優になるまでの経緯も描かれており、その内容は実際の黒木香さんがデビューに至るまでの話を元に描かれている様です。
そういった事から、『全裸監督』配信当時もこれらの騒動を知っている人達がSNSで、危惧されている投稿がありました。
出典:X
出典:X
実際にこの項の最初の画像の様に、一部のメディアが黒木香さんの権利関係について、クリアになっているのかを、『全裸監督』を制作したNetflixに問い合わせたり、弁護士に訴訟を起こされるリスクがあるかなどを確認する記事が配信されています。
権利関係については、Netflix側からの明確な回答が無かった事が記事では書かれており、また原作となった『全裸監督』は村西とおるさんを取材した、別の人物が作者となっているので、村西さんや黒木さんとは無関係と主張しているそうです。
出典:アマゾン
確かに『全裸監督』の原作者はそうですが、取材対象が村西とおるさんであるのは明らかで、登場する人物が、彼に関わる人がモデルとなっているのは明白ですから、この言い分は随分と無理がある様にも感じます。
また弁護士の見解では、やはり前述した訴訟と同様に捉える事が可能で、黒木さん本人が訴える事も可能だとの回答でした。
流石にこの作品の配信停止の訴訟を起こせば、そのニュースは大々的に報じられるので、却って黒木香さん自身が注目される事になるので、個人的には訴訟問題は起こらない様にも感じますが。
出典:弁護士ドットコム
また弁護士ドットコムにも同様の記事が掲載されており、こちらの記事では原作者へ取材を行われています。
そして、黒木香さんと『全裸監督』の原作者の間にはトラブルは発生していないと語っています。
ただし、前述した様に『全裸監督』を映像化したNetflixが黒木香さんに許可取したかは、あいまいなので、訴訟の可能性には触れていないものの、配慮には問題があると書かれています。
また、2004年の裁判で、原告代理人だった弁護士にも取材を申し込んだが「黒木さんと連絡が取れない」という理由で断られた。
引用元:弁護士ドットコム
またこの記事が作成されるにあたって、黒木香さんの消息を知る為に、前述した訴訟に関わった弁護士さんにコンタクトを取られています。(記事配信は2019年10月22日)
ですが、もうこの弁護士さんでも黒木さんとは連絡が付かなくなっていたそうで、現在は消息不明である事がこの記事でも確認が出来ます。
現役セクシー女優として一般のテレビ番組に多数出演していた
出典:X
黒木香さんはセクシー女優の現役時代には一般のTV番組や雑誌にも登場する程の、人気がありましたが、セクシー女優として出演した作品の本数はわずか3本で、いずれも1986年に発売されており、実質的な活動期間は1年程度しかありません。
圧倒的にタレントとして活躍した方が長く、出演番組も多いと言う、現在のセクシー女優さん達と比較しても、ここまでタレント人気が高かった人物はいないと思われます。
出典:X
現在も放送が続いている、『朝まで生テレビ!』にパネラーして出演していたり、『新春かくし芸大会』や『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで』等の当時のバラエティの人気番組にも出演していました。
飯島愛さんも人気がありましたが、現役引退後のタレント活動で人気になった人物なので、やはり現役時代に一般認知度が高かったとは言えません。
出典:X
藤田まことさんが主演を務めていた時代劇の『必殺シリーズ』にも出演していました。
もちろん、TVだけでなく、一般の雑誌メディアにも数多く掲載されていました。
出典:オークファン
出典:オークファン
セクシー女優を引退後にタレントに転身した場合、ある程度時間が経過してタレント人気が出る事は現在でもあります。
ただ、セクシー女優の現役時代にここまで有名になった人物となると、黒木香さんが突出していたのがこれらの画像からも分かります。
高学歴・腋毛・独特の言い回しで業界内のキャラが確立
出典:オークフリー
筆者もタレントとして活躍していた黒木香さんの記憶はありますが、やはりタレントとしてのキャラが強烈だった事を覚えています。
いわゆるムダ毛になる腋毛を剃らずに、それをトレードマークにしていたこと。
セクシー女優としてデビューした理由はイタリア留学の為の費用を稼ぐためで、彼女が通っていた大学は横浜国立大学で、さらに良家の娘だった。
これらだけでも十分に印象に残る人物ですが、最も印象的だったのが黒木香さんの話し方でした。
出典:X
会話の多くが、「わたくし思いますに……でございます」と丁寧な言葉遣いで、一人称が『わたくし』でした。
もちろん、セクシー女優としての立場もきちんとわきまえており、上記の様な丁寧な言葉遣いですが、会話の中にはしっかりとエロ要素を入れこむ発言をしていました。
エロ要素といっても、放送出来ない様な過激な発言ではなく、ギリギリのところを攻める頭の良さもタレントとして重宝されていた様な気がします。
村西とおると恋人関係で女優引退後も暫くは業界にとどまる
出典:オークフリー
1986年にセクシー女優として活動していましたが、その後は一般のタレントとしての活動が数年続きます。
ですが、やはり流行り廃りの早い芸能界なので、黒木香さんも1990年頃にはタレント活動は終了している様です。
ただし、セクシー女優と監督の関係で始まった村西とおるさんとはその後、恋愛関係となっていた様で、表舞台から引退後は村西とおるさんが経営する系列企業の取締役や焼き肉店の経営に携わっていた様です。
出典:Youtube
その後は、村西とおるさんと別れた事を契機に業界を完全引退しています。
この後は、新規の衛星放送事業に過剰投資したことで会社は傾き、その後倒産する事になりますが、これらの窮地に陥る前に、黒木香さんは村西とおるさんとの関係を終わらせていた様です。
また一部ではギャラの未払いなどのトラブルが元で、二人の関係が終わるキッカケになったとも言われている様です。
まとめ
出典:X
今回の記事では黒木香さんの現在について紹介しました。
『全裸監督』の配信がキッカケで再注目される事になりましたが、現在も特に問題となった報道はされていませんので、黒木香さんは完全に消息不明のままという事になりそうです。
1986年に大学在学中にセクシー女優としてデビューしており、生年月日は1965年1月21日とされています。
ただし、1994年の雑誌のインタビューでは1961年生まれと受け取れるような発言も有るそうです。
出典:ラクマ
その場合は既に60歳を超える事になり、1986年当時でも25歳だった可能性も有る様です。
たしかに、あのビジュアルで22歳はちょっと大人っぽ過ぎる気もしますが、今となってはそれも謎のままです。
出典:ヤフオク
黒木香の現在についてのまとめです。
- 黒木香の現在は、2000年代にプライバシーおよび肖像権の侵害に関する訴訟を起こした事を報じられた以降は一切の消息が不明
- 2019年に『全裸監督』が配信された際に、黒木香さんにコンタクトを試みたマスコミが存在したが、黒木香さんの消息を掴むことはできなかった
- 『全裸監督』シリーズは黒木香さん十分に想起させる内容であるにも関わらず、本人の許可は取っていない可能性が高いと思われ、プライバシーおよび肖像権の侵害で訴えられる可能性がある
- 1986年に現役の横浜国大の学生時代にセクシー女優としてデビューしており、イタリアへの留学費用を稼ぐためと言われている
- 実際に出演した作品はわずか3本で、1986年の1年だけで実質的なセクシー女優としての活動は終了している
出典:X
- 当時は一般のTV番組やメディアへの出演が多く、一般的な人気や認知度が高い人物であった
- 1990年代に表舞台から引退した後は、既に恋愛関係であった村西とおるさんの経営する起業の取締役や、焼き肉店の経営に携わっていた
- 村西さんの会社経営が不調になった1992年頃から不仲となり、金銭トラブルも重なった事で、村西さんと別れる事になり、そのタイミングで業界からも引退している
- 1994年に滞在先のホテルから転落する事故を起こしているが、一部の週刊誌には自殺未遂と報じられた
- 黒木香さんは当時の自殺未遂報道を否定しており、関係者である村西さんや懇意にしていた記者からも自殺ではなく、事故であると証言されている
- 黒木香さんの自殺未遂報道を信じている人が現在でもかなりの数が存在しており、誤報を未だに拡散している人もいる
出典:ヤフオク
筆者も昭和生まれのおっさんなので、当時TVに出演していた黒木香さんをリアルタイムで見た記憶はあります。
ただし、本業の3本の出演作品はまだ見れる年齢ではなかったので、一切見た事はありません。
記憶には強烈に残っている人物ですが、活動歴がこんなにも短かったのは、今回記事にする為に、調べるまでは知りませんでした。
現在はまったくの消息不明なので、死亡説、結婚説、海外移住説と好き放題噂されていますが、どんな形であれ、平穏にどこかで暮らされている事を祈るばかりです。
コメント