第二次世界大戦末期に日本に落とされた原爆。
一瞬で多くの命を奪ったとても恐ろしいものです。
今回は原爆によってなぜ目玉が飛び出るのかということを中心に、人体の影響についてまとめました。
原爆で目玉が落ちることが本当かどうか?
出典:朝日新聞デジタル
結論、本当みたいです。
でも、どうして目が落ちてしまうのでしょう。
原爆は熱いというイメージがあるので、理由がよくわかりません。
ですが、確かに目が落ちている人が描かれた資料や漫画がありますよね。
原爆資料館やはだしのゲンでも描写があった
出典:西日本新聞
修学旅行などで原爆資料館に行ったことはありませんか?
恐らく、この時に数々の資料を見たことだと思います。
- 火傷を負った人
- 焼け野原になった街
- 水を求めて歩く人
出典:広島平和記念資料館
目玉がこぼれ落ちて、手で受け止めていた人が描かれた資料もあったと思います。
また、資料館だけでなく、中沢啓治さんの漫画『はだしのゲン』にも、原爆によって目玉が落ちる描写があります。
出典:X
本当にあったことなんですね。
実際のお写真はありませんでしたが、漫画や絵からでもその壮絶さが伝わってきます。
お写真がないのは即死だったからではないかなと思います。
原爆で目玉が落ちる理由は?
出典:西日本新聞
ではなぜ原爆で目玉が落ちてしまうのでしょう?
理由としては、原爆により瞬時に発生する数千度の熱と急激な気圧変化による加重によるものです。
爆発は体積の急激な膨張によって起こります。
出典:子供の科学のwebサイト
原爆は熱量で圧倒的な上昇気流を作り、爆風を起こします。
爆風は凄い速さですから、そうすると気圧が急激に下がります。
つまり、急減圧によって周囲の気圧の方が大きくなってしまうため目玉が出てしまうのだそうです。
出典:toggeter
だから口を開けて圧力を減らせというんですね。
ちなみに、原爆だけでなく砲撃や爆撃でもなるそうです。
先ほどの説明をもう少し簡単にしてみます。
人間を含めあらゆる物体は常に全方位からの気圧の影響を受けていますよね。
いつもは、受けている気圧と同じ力で体の内部から押し返して気圧を打ち消しあっています。
出典:頭痛ーる
しかし原爆による圧力と普段の圧力というのは全然ちがいます。
普段生活している地上の気圧は約1気圧(約1013hPa)です。
それに対して、爆発点は数10万気圧(10万気圧をhPaにすると101325000hPa)と言われています。
人間が耐えきれるわけがありませんよね。
出典:GIZMODO
その気圧を作るのが熱量です。
だから、原爆の爆発の落下中心地付近では約3000℃から4000℃の高温だと言われているんですね。
太陽の表面温度が約6000度ということを考えると相当な熱さだとわかりますね。
出典:広島市
そのあり得ないほどの圧力が、まわりの空気を急激に膨張させて衝撃波が発生、爆風が起きたということです。
それによって目が飛びたり、体がバラバラになってしまうそうです。
他の影響は?
出典:朝日新聞デジタル
原爆を受けた影響は目が飛び出るだけではないようです。
- 熱さによる大火傷、皮膚のただれ
- 燃料に使われた物質による放射線
治療や薬が間に合わず、傷口にウジが湧いていた人もいたそうです。
街の被害もそうですが、人体に多大な被害が及びました。
まとめ
出典:西日本新聞
原爆は1945年8月6日に広島市に、1945年8月9日に長崎市に投下されました。
2024年で79年目になりますね。
現在は、街も綺麗になっていますが原爆の影響で苦しんでいらっしゃる方がいることも事実です。
私たちはこの出来事を一生忘れてはいけないなと改めて実感しました。
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