ホストクラブFUYUTSUKI -Duo-(現在はBlue Rose代表)でホストとして働く「彼女」の性別は女性でありながら、歌舞伎町の男装ホストとして圧倒的な注目を集めています。
透き通るような白い肌と端正で中性的な顔立ち、そしてビシッと着こなしたスーツ姿は、まるで少女漫画から飛び出してきた王子様そのもの。凛とした立ち振る舞いと、ふとした瞬間に見せるはにかんだ笑顔のギャップで、多くの女性の心を掴んで離しません。
天使 ニア(あまつか にあ)
源氏名の「天使」は響きの良さから、「ニア」は漫画『DEATH NOTE』のL(エル)の後継者・ニアに似ていると当時の代表に言われたことが由来だそうです。
男装コンカフェ(コンセプトカフェ)のオーナーやアイドル活動を経由したのちに、未知のホストクラブの世界へ足を踏み入れます。
ホストという職業柄、初めは男性だと思って来店する方も多いようですが、中身はれっきとした女性。調べれば調べるほどに魅力的な天使ニアさん、これほどまでに人気があるのが深く理解できます。
コンカフェ時代から、売り上げ億単位を稼ぐ容姿端麗なトップホストになるまでの軌跡を追ってみました。
天使ニアはどんな経歴の持ち主?高校時代からホスト界のトップへ
- 栃木県出身。上京後に保育士・幼稚園教諭の免許を取得
- 男装コンカフェに魅了され、秋葉原で2店舗のオーナーに(「ソラ」名義)
- ジェンダーレスアイドルグループ「Take the Throne」を結成し活動
- ホストへの転身後、下積みの「掃除組」はわずか15日間で卒業
- 女性ホストとして業界初の年間売上2億円オーバーを達成
| 出身地 | 栃木県 |
|---|---|
| 学歴 | 4年制大学卒(保育士・幼稚園教諭免許取得) |
| 前職 | テレビ制作会社、コンカフェオーナー(秋葉原2店舗) |
| アイドル活動 | 「Take the Throne」メンバー |
| ホスト実績 | 女性初の年間売上2億円オーバー達成 |
栃木県に生まれ、小学、中学、そして地元の高校で過ごした学生時代。親が教員だったことや、漠然と子供が好きだったこともあり、保育園や幼稚園の先生になる資格を取るために東京の4年制大学へ進学します。
無事に両方の資格を取得し、幼稚園へ実習に行きますが、そこで厳しい現実に直面します。先生たちの裏での愚痴の多さや、過酷な労働環境の割に釣り合わないお給料……。そんな時、アルバイトをしていた男装コンカフェのほうが圧倒的に楽しくて、お給料も良いことに気がついたのです。
コンカフェで培った圧倒的な接客スキル
大学時代の3年間と、社会に出てからの2年間、コンカフェでオーナー兼スタッフとして経営を学びます。そこで確かな手応えを掴み、次なる挑戦として「ホスト」の道へ進むことを決意しました。
ホストの世界では、売れるまで「掃除組」として数ヶ月〜半年ほど下積みを経験するのが一般的ですが、ニアさんの掃除組期間はなんとわずか15日間という異例の短さでした。
この圧倒的なスピード出世の裏には、5年間のコンカフェ経営で培ってきた極めて高い接客スキルがありました。とはいえ、最初は真夏の炎天下で3時間ビラ配りをするなど、泥臭い下積みもしっかりと経験していたそうです。
ホスト界初の女性億プレイヤー
2021年8月のデビュー後、なんと2年間で年間の売上目標額1億円をあっさり達成。さらに2023年には2億オーバーという驚異的な数字を叩き出しました。女性ホストでこれほどの売上を記録する億プレイヤーは、天使ニアさんただ一人です。
ゴリゴリの男社会であり、毎日が激しい競争と厳しい上下関係で成り立つホストクラブ。そんな世界へ、彼女はどんな決意で飛び込んだのでしょうか。
ニアさんは「目標があって競い合う世界」は、自分の頑張りが目に見えて分かりやすくて良いと語っています。根っからのチャレンジャー気質が、実力主義のホストという職業に完璧にマッチしたのでしょう。
性別を隠していた新人ホスト時代
過去の事例では、男装ホストとして働く女性が男性ホストと恋愛関係に陥ったり、女性特有の人間関係に悩んで辞めてしまったりすることが多かったそうです。そのため、ホストクラブの代表からは当初「女性であることは隠すように」と言い含められていました。
しかし、持ち前の実力で売上を伸ばし、周囲のホストたちからも認められ始めた頃、ニアさんはお店のYouTubeで「男の子に混じって普通にホストクラブで働いています」と堂々とカミングアウトします。
この動画が瞬く間にバズり、なんと40万再生を記録。カミングアウトが大きな話題を呼び、初回指名客数が一気に3倍に膨れ上がりました。これが、年間売上1億円への大きなブレイクスルーとなったのです。
女性が好きな女性(レズビアン)であることを公表
カミングアウトといえばもう一つ、ニアさんは恋愛対象が女性であるレズビアンであることも、ホストになってからSNSを通じて自身の言葉で真っ直ぐに伝えています。
中学生の頃、バスケ部に所属していたニアさんは、一つ上の先輩に初めての恋心を抱きました。当時は「女性が好き」という気持ちが周囲に理解されにくいと感じ、自身の気持ちに蓋をして誰かに打ち明けることはなかったそうです。
ネット上では「元カノは芸能人?」といった噂も飛び交うほどミステリアスでモテるニアさんですが、実は大学時代には、一般の女性と2年ほど本気でお付き合いしていたと明かしています。
「この人しかいない」と思うほど愛していましたが、「日本の制度上結婚ができない」「世間体が気になる」といった切実な理由で別れを告げられたという、切ない過去も経験しています。
ニアさんは、「女の子が好きな女の子は、皆が思うより世の中にたくさんいる。アイドルの女の子を推す女の子だってたくさんいる」と語っています。確かにその通りで、女性から見ても可愛い女の子やかっこいい女性はとても魅力的ですよね。
実力がモノ言う世界で証明した魅力
これら2つのカミングアウトは、結果的に天使ニアさんという人間の深みを増し、女性のお客様からの絶大な支持に繋がりました。ホスト界の常識を覆し、トップに君臨し続けることができるのは、紛れもなく天使ニアさん自身の魅力的な人間性と確かな実力の証拠です。
現在では女性ホストも少しずつ増えているようで、以前お店の企画で「天使ニアの弟子」を募集し、採用されたレズビアンの女性が6名ほど在籍していた時期もありました。しかし、ホストの厳しい世界に耐えきれず、ほとんどの人が辞めてしまったそうです。改めて、ニアさんのメンタルの強さが浮き彫りになります。
ちなみに裏話として、「もし目標の売上を達成したら、ホストクラブのオーナーではなくシーシャ屋(水タバコ屋)に転身したい」と冗談交じりに話していたお茶目な一面もあるそうです。
「ソラ」という名で輝いていたコンカフェ・アイドル時代
天使ニアさんが大学生だった頃、世間ではメイドカフェなどが大流行。友人たちに誘われて初めて男装コンセプトカフェへ足を運んだ際、その徹底された世界観や輝く男装スタッフたちを目の当たりにし、「自分もあちら側で働いてみたい!」と強く惹かれたそうです。
軽い気持ちでアルバイトとして入店し、最初はキッチンでの裏方作業からスタート。徐々にホールに出て接客をするうち、自分自身にファン(指名客)がついてくれることにこの上ない喜びとやりがいを見出しました。
そのまま大学卒業まで男装カフェスタッフとして夢中で働きましたが、就職の時期が近づくにつれ、自身の進むべき未来について深く模索し始めます。
つまらなかったTV業界からの脱サラ
大学卒業後は、一度はテレビ関係の制作会社へ就職しました。しかし、想像を絶する多忙さとブラックな労働環境、何よりも「仕事に対する楽しさ」をまったく見出せず、わずか半年で退職を決意します。
業界を離れてニアさんが思い出したのは、「大学時代の男装コンカフェでの仕事が、これまでの人生で一番楽しかった」という純粋な気持ちでした。そこから資金を貯めるため再びコンカフェで2年間働き、なんと自らコンカフェのオーナー兼スタッフとして独立経営を始めます。
秋葉原での店舗経営とアイドルグループ「Take the Throne」
2019年7月、秋葉原に中世の騎士をコンセプトにした男装喫茶「Schwartz Chevalier(シュバルツ シュバリエ)」をオープン。当時は「ソラ」という名前で活動しており、美しい騎士の衣装を身にまとった姿は瞬く間に大人気となりました。
その後、2店舗目として「学校コンセプト」の男装カフェも立ち上げるほどの盛況ぶりで、当時のコンカフェとしては異例の「月上3桁(数百万円)」の売上を叩き出していたそうです。
さらに集客の起爆剤として、ニアさん自らジェンダーレスアイドルグループ「Take the Throne(テイク・ザ・スローン)」を結成。キラキラの王子様系アイドルとしてステージに立ち、コンカフェオーナーとアイドルの二足のわらじを見事に履きこなしていました。
ちなみに、ニアさんが一番の理解者であるお母様に「自身がレズビアンであること」をカミングアウトしたのもちょうどこの時期です。決して簡単な告白ではなかったはずですが、お母様は否定することなく温かく見守ってくれ、「今も昔も1番の理解者は母です」と深く感謝しています。
オーナーとしてもアイドルとしても絶好調で、客数も売り上げも最高の状態だったニアさんですが、ここで世界的脅威が襲いかかります。
新型コロナウィルスの影響により、アイドル活動は制限されグループは惜しまれつつ解散。順調に拡大していたコンカフェも、苦渋の決断の末に閉店することとなりました。
男装カフェから、実力主義の男装ホストへ
大きな挫折を味わってもおかしくない状況ですが、ニアさんは立ち止まりません。「これまでの人生で一番楽しかった接客業」の頂点とも言える、「男装ホスト」の世界へ挑戦しようと決意を固めます。
「自分は一般的な男性よりも、女の子の細やかな気持ちがよく分かる」という確固たる自信があり、新しい世界へ飛び込むことに不安はなく、むしろワクワクして楽しみな気持ちが勝っていたそうです。この類まれな前向きさと行動力こそが、今の彼女を作っています。
代表の懐が宇宙!運命のダイレクトメッセージ
ホストクラブへの扉を叩く際のエピソードも痛快です。アイドル時代のマネージャーから教えてもらったホストクラブ代表のX(旧Twitter)アカウントに対し、いきなりDMで「女なんですけど面接受けてもいいですか?」と直談判したのです。
この代表の懐の深さがまさに宇宙レベルで、突然のDMにもかかわらず「全然大丈夫ですよ!」と即答。実際の面接でも「オッケー♪」と非常にフランクな感じで即採用が決まったそうです。
どこの世界でも、上司がこれほどまでに広く柔軟な心で受け入れてくれる環境だと、従業員の才能は一気に開花するものですね。
天使ニアの整形疑惑を検証!「昔の顔」から今の美しさへ
- 目と鼻の整形をYouTube動画で隠さず公言している
- 整形費用は総額約100万円。韓国で施術を受けたと語る
- 枕営業は一切なし!「アイドル営業」で今の地位を築いた
- 現在は歌舞伎町「Blue Rose」の代表として年間売上2億円超え
男子にも女子にも見受けられる、中性的で端正な顔立ちの天使ニアさん。あまりの美しさに「整形しているのでは?」と気になる方も多いようですが、彼女はYouTube動画「女性No.1ホスト天使ニアの営業後に密着」の中で、目と鼻を整形していることをあっさりと公言しています。
動画内では、寝起きのすっぴん姿も惜しげもなく披露。その素顔は非常に透明感があり、現状を維持するために韓国まで足を運び、100万円ほどの費用をかけてアップデートしたことをサバサバと語る姿が印象的です。
整形について詳しく触れているのは現在この動画のみですが、隠すことなく堂々と公言する姿勢からは、中身の「男らしさ」や「誠実さ」を感じずにはいられません。
天使ニアに「枕営業」の噂?独自の接客スタイルを調査
圧倒的な売上を叩き出していることから、一部では「枕営業をしているのでは?」という声も上がっているようです。しかし、ニアさんは2023年3月のTikTokで視聴者からの質問に対し、「枕営業はせずに売上を作っている」とはっきりと回答しています。
枕なし!「推し活」の延長にあるアイドル営業
彼女の接客の根底にあるのは、長年の経験から導き出された「アイドル営業」です。
お姫様(お客様)に「来てくれてありがとう」と伝え、楽しくお酒を飲み、推しに会うような感覚で過ごしてもらう。そして「また会おうね」と笑顔でお見送りする。
この「推し活の延長線上」にあるクリーンな関係性が、今の彼女のスタイル。女性ならではの細やかな気遣いや、心境の変化を読み取る抜群の能力が、枕という手段に頼らない強固な信頼関係を築いているのです。
「本気」で心を奪われるお姫様たちの存在
当初は中性的なビジュアルに惹かれて来店したお姫様も、ニアさんの内面に触れるうちに、徐々に心を奪われていくそうです。「女性を本気で好きになったことなんてなかったのに……」と戸惑うお客様もいるほど。
そんな彼女の接客術は、お店の新人男性ホストたちからも頼りにされています。女性への接し方やLINEの返し方など、ニアさん独自の「技」を惜しみなく後輩に伝授することもあるそうです。
ホストとしての凄まじい「覚悟」
ニアさんがこれほどまでに支持される理由は、その「覚悟」にあります。彼女は、自分に会うためにお金を作ってくれるお姫様たちの背景をすべて受け止めています。
「僕のせいで」じゃなくて「僕のために」って考えて、丸ごと引き受けて幸せにしなきゃいけない。ホストってそういう仕事なんです。お金を使うために、お客様は何かしらの犠牲を払う。それを丸ごと引き受ける覚悟があるのか、という話。その覚悟が持てなかったら、この仕事はしちゃダメだと思います。
自分に注がれるお金、稼ぐ手段、そして想いの強さ。そのすべてを背負って「ありがとう」と返し、お姫様を幸せにする。それが天使ニアというホストの流儀なのです。
天使ニアの現在とこれから。新店「Blue Rose」での伝説
SNSでの発信も非常にマメなニアさん。X(旧Twitter)、YouTube、Instagram、TikTokとあらゆる媒体でファンを飽きさせません。時には、中性的な魅力を活かしたハイクオリティなコスプレ姿を披露し、エンターテイナーとしての才能を見せつけることも。
次なる目標は「壇上のトップ」
1300人以上のホストが所属する冬月グループという巨大組織の中で、ニアさんは常に高みを目指しています。2023年には見事に売上No.1を達成し、グループ全体でも指名・売上ともにトップ5に入るという快挙を成し遂げました。
年間指名本数1483本、年間売上2億941万円。文字通り、歌舞伎町の頂点へ駆け上がったのです。
新店舗「Blue Rose」の誕生
2024年2月からは、自ら代表を務める新店「Blue Rose」をオープン。
店内は、ニアさんのイメージそのもの。クールで清潔感のあるブルーとホワイトの内装が広がり、幻想的な空間がお姫様たちを迎え入れます。オープン早々から様々な話題を振りまくあたり、さすがは歌舞伎町の寵児といったところ。
コンカフェ時代から、苦労を前向きなチャレンジ精神で乗り越えてきたカッコいい女の子。心も体も女性のまま、女性が憧れる究極のイケメンであり続ける彼女。
もし札幌などの地方に出張ホストに来てくれたら、初回指名が殺到するのは間違いないでしょう。自分の生きる道を自分で切り拓いていく天使ニアさんの物語は、まだ始まったばかり。これからも歌舞伎町でどんな伝説を作っていくのか、目が離せません。



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