【2024年最新】犯人がわかっている日本の未解決事件が怖過ぎる!

事件が起こり犯人がわかったら、犯人を捕まえて事件解決!

それが基本のはずですが、実は犯人がわかっているのに未解決となっている事件が、日本には数多く存在します。

今回は、犯人がわかっている日本の未解決事件を紹介していきます。

どのような事件で、なぜ未解決なのか、詳しく見ていきましょう!

犯人がわかっている未解決事件①殺人事件

まずは、犯人がわかっているのに未解決となっている殺人事件について紹介していきます。

人の命が奪われたのに解決していない事件があるなんて、ゾッとしますね……。

どのような事件が未解決のままなのか、確認していきましょう。

足立区女性教師殺人事件

出典:TBS

1978年8月、東京都足立区の小学校に勤めていた29歳の女性教諭・石川千佳子さんが失踪するという事件が発生。

警察による捜査が行われましたが女性は発見されず、事件は未解決のまま迷宮入りかと思われました。

しかし、事件から26年後の2004年8月。

元警備員の和田信也が、突然警察署に自首し、女性教諭を殺害したことを自供しました。

自主した理由は、遺体を埋めて隠していた自宅が土地区画整理の対象となり、死体が発見されるのは時間の問題だと悟ったため。

出典:YouTube

すでにその時には時効が成立しており、罪に問われないと確信していたのでしょう。

殺害の理由は、校内で女性と肩がぶつかったことがきっかけで口論となったためでした。

和田信也は、定年退職するまで小学校で働き続けていたそうです。

そして退職後は千葉県南房総市沓見に引っ越し、悠々自適な年金生活を送っているとのこと……やりきれないですね。

北関東連続幼女誘拐事件

1979年から1996年にかけて、栃木県と群馬県の県境あたりで幼女が誘拐され、殺害される事件が発生していました。

4件の女児誘拐殺人事件と、関連が疑われる1件の女児連れ去り事件のことを「北関東連続幼女誘拐事件」といいます。

拐われた4歳から8歳までの女児は、主にパチンコ店で行方不明となり、死体は河川敷に遺棄されていたようです。

1991年に犯人と思われる菅谷利和さんが逮捕されましたが、のちに冤罪であったことが明らかになりました。

この事件の闇は、日本テレビの記者・清水潔さんの丹念な取材によって犯人のDNAが発見され、真犯人らしき人物が明らかになったにもかかわらず、逮捕には至らなかったという点です。

足利事件

出典:毎日新聞

この事件は、先に紹介した北関東連続幼女誘拐殺人事件に含まれる事件の1つ。

1990年5月12日、栃木県足利市にあるパチンコ店で、当時4歳の女児が行方不明になりました。

翌日13日、パチンコ店近くの渡良瀬川の河川敷にて、女児は遺体で発見されたそうです。

菅家利和さんが犯人として捕まりましたが、遺留物のDNA型が菅家さんのものとは一致しないことが判明し、彼は冤罪被害者であったことが明らかとなりました。

横山ゆかりちゃん誘拐事件

出典:NHK

こちらも足利事件同様、北関東連続幼女誘拐殺人事件に含まれる事件の1つ。

1996年7月7日、群馬県太田市のパチンコ店で、当時4歳の女の子・横山ゆかりちゃんが連れ去られるという事件が発生しました。

パチンコ店の防犯カメラには、ゆかりちゃんの傍に不審な人物が立っている様子が映されていたようです。

この事件だけ、被害者の遺体が発見されていません。

城丸君事件

出典:YouTube

1984年1月10日、札幌市平区で当時9歳の男児・城丸秀徳君が行方不明になるという事件が発生。

捜査の結果、工藤加寿子という女性が、最後に城丸君に会った人物だということが明らかになりました。

しかし、工藤加寿子が城丸君を誘拐した人物だという証拠はなく、捜査は暗礁に乗り上げます。

その2年後、工藤加寿子の自宅が火事になり、彼女の夫が死亡しました。

その焼け跡から、なんと城丸君の骨が発見されます。

出典:X

当然、検察は工藤加寿子を城丸君の殺人罪で起訴しましたが、殺害方法はわからないことや、殺意があったかは疑わしいということで、無罪判決が言い渡されました。

恐ろしいのは、工藤加寿子は札幌地裁に対して1160万円の刑事補償を請求を行い、それが認められているということです。

犯人の可能性が限りなく高い人物がいるのに、その人物は殺人罪で無罪となり、それ以外の罪に関しては時効、さらに多額の保証金を支給されているのです。

この事件は、犯罪者側の完全勝利に終わった後味悪い事件として知られています。

悪魔の詩訳者殺人事件

出典:デイリー新潮

1991年7月11日、筑波大学助教授の五十嵐一さんが、同大学筑波キャンパス内にあるエレベーターホールで刺殺されました。

五十嵐一さんは、サルマン・ラシュディの小説『悪魔の詩』を日本語訳しているのですが、当時のイランの最高指導者は同書が反イスラム的であると批判しており、この書に関わった者に死刑を宣告していました。

そのため、五十嵐一さんを殺害したのはイスラム教の関係者であると考えられ、そして実際、犯人はイスラム教徒であったバングラデシュ人留学生だとされています。

しかし、この容疑者のバングラデシュ人は事件直後に帰国。

イスラム諸国との関係悪化を懸念した日本政府は、その後の捜査を打ち切ったとされています。

八王子スーパーナンペイ殺人事件

出典:ABEMA TIMES

1995年7月30日に「ナンペイ大和田店」にて、拳銃を使用した強盗殺人事件が発生しました。

この事件で、女性従業員と女性アルバイトら3人が銃殺されています。

2009年に、中国で死刑が確定していた日本人死刑囚・武田輝夫が「自分と中国人の何亮が事件に関与している」と証言したのですが、証拠不十分のため結局解決には至っていません。

また、事件発生から20年後、被害者たちの手を縛っていた粘着テープから指紋が検出され、その指紋の人物も特定されていたのですが、その人物は10年ほど前に病死していたことが明らかになっています。

世田谷一家殺人事件

出典:NHK

2000年12月末、京都世田谷区上祖師谷3丁目で、宮沢みきおさん一家4人が殺害されるという事件が発生しました。

現場には犯人のものと思われる指紋と血痕が残されており、警察はDNA捜査によって、犯人が「アジア系含む日本国外の人物」または「ハーフの日本人」である可能性が高いと考えます。

そうして容疑者として浮上したのが、元韓国軍人の男と元宗教団体幹部の男です。

しかし、外国人への捜査の難しさが原因か、十分な捜査ができず、事件は未解決のままとなっています。

加古川小2女児殺人事件

出典:神戸新聞NEXT

2007年10月16日、小学2年生の少女・鵜瀬柚希ちゃんが家に入ろうとした直前、玄関前で何者かに刺されるという事件が発生。

被害者の少女は「大人の人、男……」という言葉を残し、亡くなりました。

この事件の犯人と目されているのが、津山小3女児殺害事件で逮捕された勝田州彦です。

勝田州彦は、過去に3度の逮捕歴を持つ人物でした。

事件はいずれも女児に暴力を振るったり、わいせつな行為をしたりしたというもの……犯罪者が犯罪を繰り返すことが可能な社会である、ということが一番怖いことですね。

島根女子大生死体遺棄事件

2009年11月6日、広島県と島根県の県境に近い場所にある臥龍山山頂付近で、女性の頭部が発見されました。

DNA鑑定の結果、その頭部は10月末から行方不明になっていた19歳の女子大生・平岡都さんのものであることが発覚。

広島県警と島根県警の合同捜査の結果、11月8日に両手足のない胴体が、11月9日に左足首が、11月19日に爪が見つかりました。

事件の異常性・残忍性から捜査特別報奨金制度の対象となったこの事件は、警察の熱心な捜査にもかかわらず、数年経ってもほとんど手がかりを得られませんでした。

ところが事件から7年後、警察は島根県益田市の会社員・矢野富栄が事件の犯人であることを突き止めます。

しかし、矢野富栄が逮捕され裁かれることはありませんでした。

彼は事件発覚の2日後、山口県内の中国自動車道で事故を起こし、死亡していたのです。

結局、なぜ矢野富栄が平岡都さんを猟奇的な形で殺害したのか、動機は謎に包まれたままなんですね……。

王将社長射殺事件

出典:カンテレ

2013年12月19日に、当時の王将社長であった大東隆行さんが射殺されるという事件が起きました。

銃の扱いに慣れていること、事件後に発見されたDNAから、犯人は工藤會組員・田中幸雄であると判明します。

しかし、なぜか警察は証拠不十分として逮捕に踏み切りませんでした。

その後、容疑者である工藤會組員の男は別件で逮捕され、事件発生から9年後の2022年にようやく逮捕状が出ることになります。

伊勢湾沿岸バラバラ殺人事件

1970年4月23日、愛知県知多郡美浜町の若松海岸にて、女性の左足とみられるものが発見されました。

同年5月4日には、もう片方の足も発見されます。

しかし、発見されたのはそれだけだったため、被害者の身元もわからない状態。

結局、犯人どころか女性の身元すら明らかになることなく、事件は時効を迎えました。

時効成立から7年後の1992年3月。

名古屋市北区のマンションに住む住人から「異臭のする衣装ケースがあり、その中に人間の死体らしきものが入っている」という通報があります。

警察が衣装ケースを調べると、中にはミイラ化した女性の上半身が!

通報したのは家主の妻で、家主である男性が21年前に女性を殺害しその体を切断して遺棄したことを認めました。

時効が成立していたため男性は起訴されることなく、名前の報道すらされていません。

習志野市茜浜女性殺害事件

2013年6月24日、千葉県道千葉船橋海浜線遊歩道脇の緑地帯内で、47歳の女性・広畠かをりさんの遺体が発見されました。

捜査の結果、被害者に付着していたDNAから、中国籍の男・楊暁春が犯人であると考えます。

しかし、彼は証拠不十分で不起訴となり、在留資格消失のため中国に強制退去となりました。

日本と中国の間には、容疑者を引き渡す「犯罪人引渡し条約」が結ばれていません。

そのため楊暁春は、中国で普通に生活をしているでしょう。

愛知豊明母子4人殺人放火事件

出典:中日新聞

2004年9月9日、愛知県豊明市で母親と子供3人が殺害され、しかも家が燃やされるという残忍な事件が起きました。

事件から半年後、残業していたため家におらず唯一無事だった家主の加藤博人が、勤め先の会社から1000万円を騙し取ったという疑いで逮捕され、さらに詐欺も行っていたということで再逮捕。

そうなると、妻子も彼が殺害したのではないか、という話になります。

加藤はホステスと不倫して、妻の利代さんに離婚を迫っており、殺害の動機は十分だと思われました。

出典:中日新聞

しかし、加藤は殺人については否認。

結局、証拠不十分で不起訴となっています。

なぜ我が子まで手にかけたのか、あまりの残酷さに目眩がしますね……!

弘前大教授婦人殺人事件

1949年8月6日、弘前医科大学教授・松永藤雄さんの妻が刺殺されました。

犯人として捕まったのは、近くに住む当時25歳の男性・那須隆さん。

しかし1971年に、瀧谷福松が自分こそが真犯人であると名乗りをあげます。

瀧谷は、自身が起こした事件の時効を知り、そのうえで名乗り出たのです。

那須さんは再審で無罪となりましたが、彼が長期間服役させられていた事実は変わりません。

静岡銀行鷹岡支店行員殺人事件

出典:YouTube

1978年7月25日、静岡銀行鷹岡支店に勤める28歳の男性・鈴木和志さんが、営業に出かけたまま行方不明になるという事件が発生しました。

それから11日後の8月5日、鈴木さんは首に千枚通しを刺された状態で発見されます。

すぐに捜査が開始されましたが犯人はわからず、事件は1993年8月に時効を迎えました。

事件はそのまま終わったものと思われましたが、事件から20年後の1998年に「自分が犯人だ」と名乗る男が、雑誌記者に付き添われて警察に出頭します。

出典:YouTube

男は自分を含めた男2人、女2人の計4人で犯行に及んだと告白。

共犯であるというもう1人の男も罪を認めましたが、女2人はどこにいるかわからない状態でした。

男は、テレビ朝日系で放送されたドキュメンタリー番組に出演し、犯行の内容について語っています。

罪を告白したのは罪悪感があったためだと言っていますが、テレビでペラペラと犯行内容を語っている様子を見ると、実は反省していないんじゃないかと思ってしまいますね……。

生坂ダム殺人事件

1980年3月29日、長野県東筑摩郡生坂村にある生坂ダムで、男性の遺体が発見されました。

遺体は、当時21歳の会社員・小山福来さんだと判明。

小山さんは数日前に行方不明になっており、捜索願が出されていたようです。

小山さんの遺体は、両手足をビニール紐で縛られていたのですが、警察は小山さんの死を自殺と断定。

その後、2000年に、覚醒剤取締法違反の罪で服役していた太田健一という男が、小山さんを縛って生きたままダムに投げ込んだと証言しました。

この証言がきっかけで捜査が再開されたものの、何せ20年も前の事件であったため、資料の多くが廃棄されていました。

また、殺人罪の時効も成立していたため、太田を起訴できずに終わっています。

長野県警は捜査ミスを認めて遺族に謝罪したようですが……謝って済む問題じゃないですよね……。

犯人がわかっている未解決事件②強盗・窃盗事件

出典:photoAC

ここからは、犯人がわかっているのに未解決となっている強盗・窃盗事件について紹介していきます。

殺人事件の犯人が捕まらないのも問題ですが、強盗・窃盗事件の犯人が捕まらないというのもかなり問題ですね。

ここでは、日本の犯罪史に残るあの超有名事件について触れていきますよ!

3億円事件

1968年12月10日、東京芝浦電気(現在の東芝)の工場従業員のボーナス約3億円を積んだ現金輸送車が、白バイ隊員の格好をした男に止められました。

白バイ隊員の格好をした男は「輸送車にダイナマイトが仕掛けられているという連絡があったため調べさせてほしい」と捜査協力を依頼します。

先日、日本信託銀行国分寺支店長宛に脅迫状が届いていたこともあり、輸送車に乗っていた銀行員たちはそれを許可。

白バイ隊員の格好をした男が車を調べ始めると、程なくして、輸送車の下から煙が上がり出しました。

白バイ隊員の格好をした男は、銀行員たちに避難するよう指示。

出典:YouTube

自分は輸送車に乗り込み、白バイをその場に残してどこかに走り去りました。

残された銀行員たちは「周囲の人々を守るために輸送車を移動させた勇敢な警察官」と思ったそうですが、実はこの白バイ隊員の格好をした男こそ、3億円を盗んだ犯人です。

犯人が犯行現場などに残した遺留品は124点もあり、また犯人のモンタージュ写真も公開されていたため、捜査本部ではすぐに犯人は捕まるだろうと事件を楽観的に見ていました。

しかし遺留品から得られる情報はほとんど役に立たず、1975年に時効が成立。

3億円事件は、世紀の未解決事件といわれるようになります。

出典:テレ東プラス

実は当時、とある19歳の少年が容疑者として挙げられていました。

その少年は警視庁幹部の息子であったため、少年が疑われているという情報は大っぴらにされなかったようです。

では、容疑者として挙がった少年がその後どうなったのかというと……事件から5日後の12月15日に、青酸カリによって不可解な死を遂げているんですね。

あまりにもタイミングが合いすぎているため、3億円事件の犯人はこの青年であると考えられています。

2018年には、亡くなった青年と一緒に3億円事件を起こしたという人物も現れ、世間を騒がせました。

犯人がわかっている未解決事件③失踪・行方不明事件

ここからは、犯人がわかっているのに未解決となっている失踪・行方不明事件について紹介していきます。

急に行方不明になってしまった被害者……。

果たして生きているのか、それとも殺されているのか。

重要な情報がはっきりしないため、被害者家族も区切りをつけられない、悲しい事件を見ていきましょう。

三重明和町女子高生行方不明事件

1997年6月13日、三重県多気郡明和町にて高校3年生の北山結子さんが、アルバイト後に友人の家へ向かう途中で行方不明となりました。

6月16日以降、北山結子さんのポケベルにメッセージを入れ続けた友人の家に、何度も電話がかかってくるようになったそうです。

警察は逆探知によって、当時46歳の刀根幸広という男を逮捕しました。

刀根幸広は被害者のポケベルや辞書を所持しており、彼以外の犯人は考えられません。

出典:YouTube

しかし、刀根幸広は容疑を否認し、その後黙秘を続けました。

その結果、警察は証拠不十分として刀根幸広を釈放。

犯人は捕まらず、北山結子さんも見つからないという、最悪の結末を迎えた事件です。

江戸川区女性監禁行方不明事件

2008年4月5日、東京都に住む19歳の女性・石田佳奈子さんが、出会い系サイトで知り合った男に覚醒剤を打たれて車で連れ回され、その後行方不明になるという事件が発生しました。

石田佳奈子さんは6日に、家族や警察、友人に助けを求める電話をかけています。

すぐに警察による捜査が開始され、石田さんを連れ回した犯人として、当時26歳の塩野直樹が逮捕されました。

塩野は、覚醒剤の使用は認めたものの、監禁や殺害については否認。

しかし、警察が塩野が覚醒剤を使う時に利用していた山林を調べたところ、石田さんのものと思われる靴やバッグなどが発見されたため、石田さんは塩野によってこの山林で殺害されたものと考えられています。

出典:X

そこまで捜査が進んだにもかかわらず、石田さんの遺体を発見することはできませんでした。

遺体が見つからなかったため、殺人を立証することはできず、塩野は殺人罪については不起訴となっています。

覚醒剤取り締まり違反で2年程度しか服役していないため、塩野はあっという間に牢屋から出てきてしまったことでしょう。

また女性が被害に遭う可能性を思うと恐ろしいですね……。

室蘭女子高生失踪事件

2001年3月6日、北海道室蘭市に住む高校1年生の千田麻未さんが行方不明になりました。

失踪前、千田さんはバイト先のパン屋に「午後1時過ぎに行く」と電話をして家を出ています。

犯人として疑われたのは、パン屋のオーナーでした。

周囲の人々によると、オーナーが千田さんに好意を抱いているとか、オーナーが高校生や大学生をジーッと見ていたとか、そういう噂があったようですね。

結局、オーナーが逮捕されることはありませんでしたが、事件の影響でパン屋の経営は傾き、千田さんの失踪から1年後に自己破産したそうです。

福島県田村郡小2女児失踪事件

1991年7月24日、福島県で当時7歳の女の子・石井舞ちゃんが行方不明になるという事件が起きました。

奇妙なのは、舞ちゃんが行方不明になったのは出先などではなく家の中、就寝中のことだったのです。

舞ちゃんは友人2人と一緒に寝ていたのに、朝になると舞ちゃんだけが忽然と消えていました。

この事件の犯人は、舞ちゃんの父親である石井賢一さんの会社の従業員・玉川和弥だといわれています。

出典:福島県警

玉川和弥は、賢一さんの姪の恋人でした。

捜査が始まったあと、玉川和弥は恋人に「今探している場所に舞ちゃんはいない」と言ったり、行方不明者の捜索番組で「時が来たらお話します」と言ったりしており、何かしらの情報を知っている可能性が高いと考えられています。

伊勢崎市女性記者行方不明事件

1998年11月24日、三重県伊勢市の出版社「伊勢文化舎」に勤める編集者兼記者の辻出紀子さんが行方不明になるという事件が発生しました。

辻出さんは、退社後に知り合いの男性から電話で呼び出され、保険会社の駐車場に向かっています。

その後、消息不明となったため、警察は辻出さんを呼び出した男性に疑惑の目を向けました。

この男性は、過去に監禁や強姦などの問題行動を起こしていた様子。

辻出家に「無罪が確定すれば全てを話す」といった意味ありげな言葉を投げかけるなど、明らかに事件と関係がありそうですが……残念ながら、彼が辻出さんの失踪に関わったという証拠は見つからず、事件は未解決のままです。

犯人がわかっている未解決事件④その他の事件

ここからは、殺人・強盗・窃盗・行方不明以外の事件について紹介していきます。

奇跡的に死亡者が出なかった狙撃事件、悪意ある嘘によって老人の命が奪われた事件などについてチェックしていきましょう。

最悪の胸糞事件に触れますので、気をしっかりと持ってくださいね!

警察庁長官狙撃事件

1995年3月30日、國松孝次警察庁長官が自宅マンションを出たところ、待ち伏せをしていた男に拳銃で撃たれ、重傷を負うという事件が発生しました。

事件発生後、「オウム真理教への捜査をやめろ」という警察組織に対する脅迫電話がテレビ朝日にかけられたため、狙撃事件の犯人はオウム真理教関係者であると考えられました。

警察は疑わしい人間を複数人逮捕しましたが、証拠が挙がらなかったため、ことごとく不起訴となりました。

その後、真犯人として名前が挙がったのが、教団とは何の関係もない中村泰という人物です。

出典:毎日新聞

別の事件で逮捕されていた中村泰は、自分が狙撃事件の犯人だと自白しましたが、やはり証拠が揃わないため不起訴ということに……。

狙撃された元警察庁長官が一命を取り留めたのは何よりですが、結局事件は解決できないという、警察にとっては屈辱的な出来事でした。

四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件

出典:X

2004年2月17日、ジャスコ四日市尾平ショッピングセンター内のATMコーナーで、68歳の男性が女性の財布を盗んだという事件が発生。

男性は店員や買い物客らによって取り押さえられました。

男性は警察に引き渡されたのですが、その後ストレスによる高血圧性心不全と不整脈によって死亡。

三重県警は、被疑者死亡のまま男性を書類送検します。

これで事件は終わったかと思いきや、後に恐ろしい事実が発覚します。

出典:X

実は男性は無実で、財布を取られたと証言し行方をくらませた女性のほうが真犯人だったのです。

冤罪であったと明かされたのは、時効を迎えたあと……。

人を陥れ死に至らしめた人物が、悠々と家に帰ってその後も普通に人生を送ったかと思うと、嫌悪感で吐き気がしそうですね。

あいりん労働福祉センター前路上女性看護師殺人未遂等事件

1995年1月25日、大阪にあるあいりん労働福祉センター前で、当時49歳だった看護師の林裕子さんが、男に刃物で刺されて重傷を負うという事件が発生。

捜査は難航し、時効成立の直前になってようやく、現場にあった花束から検出された指紋と、過去に逮捕歴のある男の指紋が一致したと判明しました。

大阪府警はこの男を探していたのですが、発見したときには時効が成立していました。

男は「林さんを刺した」と認めたのですが、時すでに遅し……ですね。

未解決事件が生まれる理由

出典:photoAC

ここまで、犯人がわかっているのに未解決となっている事件を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

明らかにこいつが犯人だ!とわかっているのに事件が解決しないのは、時効の問題が大きいようです。

現在は殺人罪などの公訴時効が廃止されたため、犯人を置い続けることができますが、少し前までは殺人犯が一定期間逃げ切れば勝ちという、何とも気分の悪い制度だったのですね。

時効以外にも、犯人が外国人であるがゆえの壁など、様々な理由から多くの未解決事件が生まれました。

これらの事件の反省を活かし、今後は犯罪者が逃げ切って得をするような事件が一切起きないことを祈るばかりです。

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