たびたび「不仲」「解散」説が持ち上がるバンド、ラルクアンシエル。
それでも30周年を迎え全国ツアー公演をするなど、バンド活動は順調に続いている印象があります。
では、なぜネット上ではこんなにも不仲説が囁かれるのか・・・
この記事では、その本当のところを知るべく、ラルクアンシエルのメンバーたちの関係性に迫ります。
ぜひ最後まで読んで、真実をチェックしていってください!
ラルクアンシエルの不仲説が流れた3つの理由
ラルクアンシエルが不仲と言われるのには、度々のメンバーによるラルクを軽視していると誤解されるような発言や、ソロ活動に重点を置いていることなど、色々な理由があると考えられます。
ここでは、不仲だといわれる理由をいくつかに分けてまとめます。
理由①ラルクよりソロ活動を優先?
実は、ラルクアンシエルのメンバーたちは、それぞれソロ活動を並行しています。
HYDEさんは「VAMPS」というユニットを結成していましたし、現在もソロ活動に加え、「THE LAST ROCKSTARS」という、超豪華メンバー揃いのバンドを新たに組んでいます。
リーダーのTETSUYAさんは、2001年からソロ活動を行っていますし、アパレルブランドも立ち上げて人気を博すなど、ラルクアンシエル以外の面でも多彩な才能を見せています。
ドラムのyukihiroさんは、「acid android」というソロプロジェクトで、本業のドラムの他にもボーカルやギター、プログラミング、ミキシングなどを担当しています。
さらに、バンド「凛として時雨」のボーカリスト・ベーシストである345たちと、「geek sleep sheep」というバンドを組んでいるほか、最近では「Petit Brabancon」を結成したことで話題となりました。
「Petit Brabancon」の構成メンバーは、yukihiroのほか、DIR EN GREYの京にMUCCのミヤなど、そうそうたる顔ぶれが揃っています。
ギターのkenさんも、2006年からはKen名義でソロアーティスト活動を行っています。
他のメンバーたちと比べるとソロの割合は少ないですが、「ラグべべ」というかわいいライオンのオリジナルキャラクターを作って、グッズ販売などを手掛けています。
また、ラルクアンシエルのメンバーの中で群を抜いてファンとの交流が多く、自身の公式ツイッターでファンとリプライしあったり、気ままなSNS活動を楽しんでいます。
そんなラルクアンシエルの面々ですが、特にHYDEさんはラルクよりもソロ活動の方が大切なのではないかと見受けられる場面が多く、不仲説につながっているものと思われます。
なんと、2015年12月のMステで、彼は「ラルクはもうあんまり好きじゃない。」と発言したのです。
さらに、2001年からソロ活動をスタートさせたことも、ラルク不仲説につながりました。
なぜなら、この年はラルクの記念すべき結成10周年の年だったからです。
他にも、インタビューで「ファンがいなかったらバンドはすぐ終わってた。ファンとスタッフがバンドに深い愛情を持っているから、何かあってもスタッフが何とかしようとしてくれる」
「これだけの人たちが愛情を注いでくれているのに、自分たちのちょっとした都合で気持ちを無碍にはできないというのは一番大きかった。それがなければ無理だったと思う」
といった趣旨の発言をしています。
こうした、ドライとも受け取れるような発言をしているのはHYDEさんだけではありません。
2000年ごろ、ラルクのメンバーそれぞれが「友達というよりは仕事仲間」と自分たちの関係のことを語っています。
理由②HYDEとTETSUYAの仲が悪い?
ラルクアンシエルのリーダー、TETSUYAとHYDE、二人の仲が特別悪いのではないかという説もあります。
東日本大震災のあった折、コンサートの売り上げを寄付したいといったHYDEに対し、TETSUYAは猛反対したそうです。
そんなこともあって仲の悪かったとされる二人ですが、決定的な出来事が起こりました。
それは、2016年に行われた味の素スタジアムでのコンサートの企画段階での出来事です。
それぞれ多忙なメンバーたちが都合をつけ、やっとスケジューリングができてコンサートの日にちが決まったというのに、開催直前でTETSUYAのスケジュール調整ミスが発覚したのです。
そして中止を申し出た彼でしたが、これを受けたHYDEは怒り心頭だったのだそうです。
二人は普段コンサートで絡むことも少なく、近年のライブで珍しく肩を組んだだけで客席からは悲鳴が上がったほどです。
理由③事務所独立を画策し内部分裂状態?
2017年4月19日、スポーツ紙が報じたところによると、ラルクアンシエルが25年にわたりお世話になっているマーヴェリックという事務所から年内に独立するのではないかという情報が浮上しました。
このとき、バンドが解散するのではという、ファンにとっては危機的状況も同時に報じられたのです。
なんでも、ギャラの未払いばかり起こす事務所に対し、HYDEが相当の不信感を抱いているとのことでした。
事務所独立問題において、HYDEとTETSUYAは独立を推し、kenは事務所に残るといい、yukihiroはどちらでもない中間派だと伝えられました。
さらに、HYDEとTETSUYAに至っては事務所と断絶しているも同然とされたのです。
しかし実際には、給料の未払いという事実はあるにしろ、これによって解散という噂はデマにすぎませんでした。
というのも、この報道が出た直後の2017年5月21日には、HYDEが自身のインスタグラムで「ファンのためにラルクアンシエルを続けることは大した問題ではない」と話しているためです。
実際のラルクアンシエルの関係が格好良すぎる
HYDEによると、「バンドの意味」が分からなくなり一時期は解散しようかと考えたこともあるようです。
さらに、ソロ活動をスタートさせたことで、そちらの自由度の高さが面白く感じられ、より一層バンドの「仕事感」が強くのしかかることになり、実際にメンバー同士で解散について相談したこともあったのだといいます。
しかし、それでもなんとかファンやスタッフの後押しで壁を乗り越え、10年、20年、そして30年と年を経るたびに、メンバーたちに尊敬の気持ちを抱くようになったのだそうです。
HYDEいわく、ソロ活動でいざ自分がリーダーになってみると、TETSUYAの大変さがわかったり、kenの作曲の技術やyukihiroのスペックをすごいと思うようになったといいます。
もし、解散しようかと話していた時に、実際にバラバラになってしまっていたら、この感覚は味わえなかっただろうと感慨深いコメントも、2021年2月のドキュメンタリー映像で残しています。
また、世の中には弁護士を通じて話をするほど仲が悪いロックミュージシャンもいる(これもちょっと驚きですが・・・)のに対し、自分たちはそこまでいっていないし、その辺はよかったと思う、なんて発言も聞かれました。
つまるところ、現在それほど仲が良いわけではないけれど、危機的なまでに仲が悪いというわけでもないようです。さらに、インタビューにて「ラルクは4人の社長がいる感じ」とも話しています。
一応、TETSUYAというリーダーがいて、そのおかげでバンドが成り立ってはいるものの、他の大多数のバンドとは違い、個々が自立していて、ただリーダーに付き従うだけではないということなのでしょう。
まとめ
散々不仲だといわれることのあったラルクアンシエルですが、実際にはバンド結成30年を経た今、リスペクトしあえる良い関係に落ち着いているようです。
もちろん、それぞれのメンバーはソロ活動にも邁進しますし、それに対して「ラルクを大切にしてほしい!」というファンの声も多々聞かれますが、決してメンバーたちがラルクを蔑ろにしたり、メンバー同士いがみ合ってソロの比率を高くしているというわけではなさそうです。
これからも、ソロで培った経験を持ち寄った彼ら4人がさらに素晴らしい音楽を聴かせてくれることを、心待ちにしていましょう!
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