2008年6月8日に起きた秋葉原通り魔事件を、ご存じでしょうか。
犯人がトラックで通行人を撥ねて、トラックを降りた後も他の通行人をナイフで刺した無差別殺人事件として、この事件は大きな注目を浴びました。
この記事では、犯人である加藤智大の母親の現在と虐待疑惑、そして加藤智大が最期に残した絵とラップについてまとめていきます。
【2024年現在】加藤智大の母親は青森県のアパートで引きこもり説
それでは、まず加藤智大の母親の現在についてみていきましょう。
どうやら青森市内のアパートで引きこもり生活をしているとの噂が流れています。
加藤智大の母親として周囲から見られるため、安易に外出もできない生活が続き、一時期は自分自身も病院に入院するほど精神的に追い詰められてしまいました。
そのため、人知れず人の少ない場所で引きこもり生活を続けているようです。
母親は青森県立青森高校を卒業後、地元の金融機関に就職。
実は県外の大学に行きたかった様ですが、残念ながら受からなかったみたいですね。その後に就職した金融機関で、元旦那である加藤智大の父親に出会い、結婚しています。
結婚後は専業主婦になり、地域の教育アドバイザーもやっていたという噂もあります。
自分が望む大学に通う事が出来なかったからなのでしょうか?息子である加藤智大さんには、勉学の面で非常に期待を寄せており、厳しい教育を行ったとされています。
しかし、秋葉原連続通り魔事件が起こったことで大きなショックを受けて精神を病み、精神病院に入院したそうです。
ようやく体調が戻り、退院後実家に戻ると、孫である加藤智大さんの事件の影響か実母が病気になり、急死してしまったそうです。
しかも旦那ともこの事件をきっかけに離婚することに。当時、加藤智大さんの父親は信用金庫に勤めていたようですが、退職せざるをえない状況となってしまいました。
さて加藤智大さんは、2015年に死刑判決が降り2022年に死刑が執行されました。「息子の死刑に伴って母親も自殺したのではないか」という噂もありますが、その可能性は低いようです。
上述の様に、青森市内の家に引きこもってひっそりと暮らしているのでは?と言われています。
加藤智大が秋葉原通り魔事件を起こした理由は母親の虐待が原因?
なぜ、加藤智大はあのような凄惨な事件を起こしてしまったのでしょうか。
その原因の一つではないかと言われているのが、母親の虐待まがいの教育です。
どのような内容であったのか、見ていきます。
母親は、加藤智大に次のような教育を行ったと言われています。
- 勉強ができないと風呂にしずめる
- テレビで見て良いのは「日本昔ばなし」と「ドラえもん」だけ
- 加藤智大が食事の邪魔をした際に、2階のベランダから落とそうとする
- 加藤智大が泣くと1つスタンプを押し10個たまるとさらに罰が与えられた
- 中学生の時に男女交際を厳しく制限され、彼女からもらった手紙を冷蔵庫に張り付け、付き合いをやめるように脅した
- ゲームは週に一回
- 漫画、雑誌は禁止
- 食べるのが遅いと、新聞紙に食事をのせて食べさせる
- 泣くと口にタオルをつめる
- 友達を家に呼んだり、友達の家に行くのも禁止
- 将来の夢はすべて否定
- 絵や作文を確認し、10秒以内に質問に答えられないとビンタ
- おねしょしたおむつを外にさらす
- 冬に外で薄着の状態で何時間もたたせる
出典:FRIDAY
第三者が聞くとかなり厳しいように感じられます。
かなり加藤智大さんを「支配」していたような印象を受けますね。
ちなみに父親は母親に逆らえない「カカア天下」だったそうです。
父親がひたすら抑圧され続けペコペコする姿に(自分自身が大人になって結婚してからも、そうなるかも知れない)希望が持てず自信喪失になってしまうのも無理はありませんね。
なぜ母親はここまで厳しい教育を息子に施してしまったのか?
厳しい教育をしてしまった理由は、自身の学歴コンプレックスが根底にあると言われています。
母親は非常に頭の良い青森高等学校出身だったそうですが、自分の入りたかった大学には合格できずに就職の道を選びました。
自分が叶えることができなかった大学合格という目標を息子に託してしまい、その結果行き過ぎともいわれるような教育を行ってしまったのではないでしょうか。
された方はたまったものではないですが、これが悲しい事実なのでしょうね。
加藤智大が自身の最期に残した絵とラップが意味する物が切な過ぎる
加藤智大は、死刑判決が下されたあと、死刑囚の表現展にいくつか作品を応募しています。
これは2017年に出展された作品です。
A4の紙を81枚張り合わせることで完成する作品だということで、この絵の一つ一つの点は「鬱」という文字からできています。
次に、2018年に出展されたラップの歌詞を一部掲載します。
「人生ファイナルラップ」
- 母の夢は絵に描いた餅
- 京大は俺には無理な口
- 押しつけられたスタート位置
- レースは始まり縮む命
- 親は力で支配しがち
- 屈辱に耐える毎日
- 裸足で雪の上に放置
- 飯は床にぶちまける措置
- 会話も禁止女友達
- 強いられる意図の察知
- 満点じゃなきゃ平手打ち
- 泣けば口に布詰める処置
- 母の攻撃さながらアパッチ
- 見て見ぬふりのゲスな父
- もしくは二人掛かりのリンチ
- 帰りたくないそんな家
- 残り人生あと何周?
- いつも警戒母の奇襲
- 勉強ばかり予習復習
- 刑務所並みに無味無臭
- クルマだけが俺の陣地
- 憧れた土屋圭市
- 現実見えぬ俺の無知
- 人生設計ひどく幼稚
- 求められる社会的地位
- 進路は一方的通知
- 俺にない選択の余地
- 言えるわけない胸の内
- 努力足らぬとムチとムチ
- アメの約束嘘のオチ
- 壊れていく俺の気持ち
- 順位落ち下がる偏差値
- 夢は次男にバトンタッチ
- 走らないマシンは無価値
- 要らない兄は無視の仕打ち
- もう出て行こうこんな町(略)
- 残り人生あと何周?
- 裁判所で決する雌雄
- 二度殺される死刑囚
彼の今までの人生を振り返るようなラップなのでしょうか。
彼の送ってきた今までの苦しかった人生が表現されているようで、胸が痛くなりますね。
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