TV番組にはニュース等の報道系の番組から、音楽番組、ドラマ、バラエティ等々、多種多様な種類の番組が放送されています。
その中で、有名人だけでなく、我々一般人も主人公として取り上げられる番組として存在するのが、ドキュメンタリー番組です。
内容的に家族でTV視聴するような時間での放送はありませんが、深夜帯の時間に放送されているのを何気なく見た事がある人も多いのではないでしょうか。
今回の記事は、そのドキュメンタリー番組で20年以上前に取材されたイモムシ雄太さんの現在について紹介します。
イモムシ雄太の現在は死亡説・生存説どちらもあるが有力説は無し
イモムシ雄太さんの詳細については後述しますが、上記の番組が放送されたのは2003年6月1日です。
それ以降は、このドキュメント番組で第2弾が放送された訳でもないらしいので、TVで紹介されたのは後にも先にもこれ1回限りの様です。
ただ、番組の内容がかなり衝撃的な内容だった事もあり、放送から20年以上経過していますが、その後の消息についても噂される事も多く、元気に生存している説もあれば、実は既に亡くなっているとする説も有る様です。
イモムシ雄太さんの詳細については後述しますと書きましたが、ごく簡単に紹介すると、非行に走った結果、自身の不注意で全身大やけどの怪我を負い、その結果四肢を全て失う事になりました。
放送当時は19歳でした。
死亡説:匿名掲示板で友人が亡くなった事を報告した
前述の番組では事故に遭って四肢を無くして、自分一人では生活できなくなったイモムシ雄太さんの生活に半年間密着した内容で、番組の最後では定時制の高校に入学した事が紹介されていました。
残念ながらその後、退学してしまったそうですが、「できることを1つずつ増やしたい」と前向きな言葉を発言するようになっていました。
この後の消息については前述でも触れましたが、メディアには一切登場していないので、不明の様です。
ただ、放送から5年程度経過した2008年1月頃に匿名掲示板にイモムシ雄太さんの中学からの友人と名乗る人物が現れ、その後の彼について報告する形で投稿を行ったそうです。
その人物の投稿内容によると、イモムシ雄太さんはTV放送後の2004年11月頃に自宅近くを流れる川に飛び込んで自殺しており、既に亡くなっているというものでした。
これだけなら、さほど信憑性のない話ですが、これ以外にもお墓があるお寺の情報や、亡くなった時の斎場の情報まで公開していたそうです。
このお墓ですが、東京都江戸川区東小松川にある「宝賓院」にあると書き込まれており、その書き込みを見た何人かが宝賓院を訪ねてみたところ、本当に安井雄太さんのお墓があったんだそうです。
そして、この情報を元に実際にお墓に確認したという書き込みもあり、亡くなったとされる説の信憑性が高くなったそうです。
四肢切断した人物が川から飛び降りるのが可能なのかという疑問等がありますが、前述の番組内では電動車椅子を使う場面も放送されていたので、ある程度自由に行動する事も可能だった様です。
友人と名乗る人物からの詳細な情報提示でしたが、書き込みの情報だけで画像等は無かった様です。
また友人の書き込み情報から、彼のお墓を確認したという書き込みも写真等の物的証拠が無かった為、裏付けが出来ていないので、100%信用できる話にはなっていない様です。
他にも自殺したとする説には、風呂で溺死したとか舌を噛んで自殺したとする説もあるそうです。
生存説:死亡説を確実に裏付ける証拠が無いので、今も生きている
現在も生存しているとする説については、まず先ほど紹介した死亡説がかなり具体的な話でしたが、物的証拠となるものが、一切提示されていない為に100%信用できる話ではないとするものです。
特に自分で川に飛び込んだとする説には四肢切断された体で可能だったのか?という最大の疑問点があります。
また2003年放送時のイモムシ雄太さんはパソコンでチャットを行う場面も紹介されていたそうです。
もちろん、四肢がないので口に操作用の器具をくわえての操作だったようですが、意思疎通出来る程度には使いこなせていたそうです。
パソコンを使った仕事で有れば、彼にでも出来る仕事がありそうです。
100%介護が必要な体ではありますが、生活保護や障害年金が支給されていると思われるので、最低限の生活は保障されており、ひっそりと生きていると考える意見も多い様です。
体のハンデもあり、無駄なお金を使う可能性も無いと考える人が多い様です。
また元非行少年として紹介された事もあり、番組放送後はひどい誹謗中傷や、事実無根のデマが拡散する等、ネットによる嫌がらせがかなり横行したと言われています。
20年程前の出来事なので、現在と比べ物にならない位の誹謗中傷があったと考えられます。
そういった攻撃から逃れるために、前述の友人による死亡説が出たと推測する声まである様です。
また生存していれば、SNSで話題になるはずと指摘する声もあり、そういった声も見られないので、生存していないとする声もある様です。
確かにその説も考えられますが、赤の他人が人の個人情報を拡散するのは現在ではアウトな事ですし、彼が紹介されたのも20年以上前の事なので、知らない人もかなり多いと思われます。
彼の姿はあくまでTVで紹介されたものしか存在していない様です。
その後の消息は噂話だけとなる為、死亡説、生存説のどちらも噂される事態となっている様です。
イモムシ雄太こと安井雄太とは何者なのか?
現在のイモムシ雄太さんの消息は不明でした。
まあ本来は一般の方なので、消息不明なのが当たり前ですが、彼が何者なのかを紹介します。
もちろん、当時のドキュメント番組で紹介された内容からになります。
イモムシ雄太さんと紹介していますが、もちろんあだ名であり、本名は安井雄太さんといいます。
東京都出身で両親と3人兄弟の末っ子として生まれています。
ところが父親がギャンブル好きで、その影響で多額の借金を作ってしまい、家族の仲は崩壊していったそうです。
そして、安井雄太さんが小学生に上がる頃には離婚となり、その後は母親が3人の子供を引き取り生活する事になりました。
車内に充満したライターガスに引火し、爆発事故で全身に大火傷を負う
中学校の頃から素行が荒れるようになり、無免許でバイクを運転したり、万引きや恐喝をした事もあったそうです。
その後、高校にも通っていますがすぐに中退しており、その後はさらに非行の道へと深入りしていったそうです。
その結果、少年院に送致された過去もあったと番組内で紹介されています。
また安井雄太さんは薬物にも手を出しており、当時はライター用のガスをビニール袋にいれて吸引しいていたそうです。
薬物と言うと大麻や覚醒剤を想像しがちですが、実は身近な物にも中毒性のある薬品が存在しています。
ライターのオイルもその一つで成分は塗料溶剤のシンナーと似ており、吸い過ぎると中毒症状が出る危険なものです。
(昨今人気のプラモデルの塗装にも使われるシンナー溶剤ですが、揮発性、可燃性も高いので、使用する場合は十分な換気が必須です。
また使用する際には吸い過ぎによる中毒を避けるために、マスクをする事も常識となっています。)
そしてこのライターのオイルを密閉された空間の車の中で吸引しており、恐らく吸引後にタバコを吸おうとして火をつけたと思われます。
可燃性のガスが充満した状態で火を付ければ、当然次に起こるのは爆発であるのは誰でも想像できるかと思いますが、案の定車内でガス爆発が発生し、安井雄太さんは全身の70%以上に重いやけどを負ってしまいます。
すぐに病院に運ばれた様ですが、1カ月の昏睡状態になりましたが、奇跡的に意識を取り戻しました。
しかし、火傷による体の壊死が酷く、感染症を防ぐためには四肢を切断せざるを得ない状態となり、生きるために切断する事になりました。
命は助かった安井雄太さんですが、四肢を切断した状態では自分一人では何も出来ない体となり、その後は母親や家族が付きっきりでの介護生活を送る事になります。
四肢が無い状態なので、食事はもちろん、排せつも出来ません。
自分の身体でかゆい所があっても、その場所をかくのも自分では出来ない体です。
自業自得と言ってしまえば、それまでですが、すべての事に人の手が必要となってしまった体を受け入れるのは相当の時間と葛藤があったと思われます。
頭の中では介護してくれる母親には感謝の気持ちしか無いかと思いますが、気持ちは平穏でいられるはずもなく、きつい言葉やケンカも絶えなかった様です。
そういった場面もTVで放送された事もあり、そのやりとりだけで、『親に悪態をついている』と非難する声も相当あったそうです。
たしかに表面上は喧嘩している様に見えるかも知れませんが、親子の関係は人ぞれぞれであり、見ただけでは分からない部分がほとんどです。
いちいち言葉の端々に怒っていたら、安井雄太さんの介護なんてできませんし、当人の気持ちを考えれば、ケンカ口調の言葉が出ても仕方ないと誰もが思うでしょう。
冒頭で紹介していた『イモムシ雄太』という名は、この四肢が無くなった状態を見たネット民が名付けたあだ名に過ぎません。
もちろん、番組内ではこの様なあだ名で呼ぶことはありませんでした。
まとめ
今回の記事では安井雄太さんの現在について紹介しました。
番組が放送された当時の2003年にはまだ個人情報保護法は無く、安井雄太さん本人や家族も実名&顔出しで放送されていました。
もちろん、承諾された上での放送だったと思いますが、放送されれば批判や誹謗中傷が出る事は予想できたと思いますが、それでもTVに出演したというのは大変勇気のある決断だったと思われます。
実際に、放送後から20年以上経過した現在でも当ブログの様に度々ネットに取り上げられる人物です。
事故後の安井雄太さんも番組内で天罰が下ったと発言しており、事故後はやはり死ぬことも考えたそうですが、この様な状態になっても生き残った意味を考える様にもなったとも発言しています。
元不良少年で人に迷惑を散々かけてきたために、未だに誹謗中傷される事もあるそうです。
ただ、当時の番組を動画配信サイトで見た人の多くの意見は、何も言えなくなると感じる人が多いくらいに衝撃的な内容の様です。
筆者も放送の動画は確認していませんが、番組内容を詳細に紹介しているブログ記事を見るだけでも、その衝撃は伝わってきます。
動画を見た人の多くが何も言えなくなる気持ちになるのも分かります。
イモムシ雄太の現在についてのまとめです。
- イモムシ雄太こと安井雄太さんは2003年にドキュメンタリー番組で紹介された人物
- 中学から高校にかけて非行に走り、ライターオイルをシンナー代わりに吸引する様になる
- 密閉空間の車の中でライターオイルを吸引し、ガスが充満した状態で引火、大爆発を起こし、全身に大やけどを負う
- 全身の70%以上の重度の火傷を負い、壊死による感染症を防ぐために四肢を切り落とす事になった
- 四肢を無くした安井さんは家族の介護なしには何も出来ない体となる
- 散々悪い事をした自分への天罰と発言しており、その後前向きに生きる気持ちとなり、定時制高校に入学したところで、番組は終了している
- 四肢を無くした安井雄太さんの姿をみたネット民が付けたあだ名が『いもむし雄太』
- 安井雄太さんの現在の消息は、死亡説、生存説どちらも噂されているが、2003年放送時の画像以外では消息に関する物的証拠がない為、消息不明であるのが現在の状況
ネットの意見の中には、過去に人を傷つけた人は一生、誹謗中傷するなどのかなり過激な意見も見られます。
さすがにいじめられた当人でない、赤の他人にそこまで言う権利は無いとも感じますが・・・・。
人の意見は様々なのは重々承知ですが、この件に関してはある種の冷たすぎる冷酷な意見も見られます。
ただ悪行の償いには大きすぎる代償を払ったと感じる声が多い様に筆者は感じました。
現在の消息は一切不明ですが、できれば平穏に暮らせている事を祈るばかりです。
コメント