YouTuberヒカルさんには「師匠」と呼ばれる人物がいます。それが井川拓哉さんです。
かつては師弟関係にあった二人ですが、2017年のVALU事件をきっかけに関係が悪化し、現在では完全に袂を分かっています。二人の間にいったい何があったのか、そして井川拓哉さんは今どうしているのか、気になりますよね。
ヒカルの師匠・井川拓哉とはどんな人物?
- 井川拓哉さんはヒカルさんの「師匠」で、経営のノウハウを教えた人物
- ヒカルさんは井川さんの会社で営業成績トップを記録し、19歳で独立
- 2017年のVALU事件で井川さんの売り抜け疑惑が浮上し大炎上
- 著書の表紙トラブルなども重なり、二人の関係は完全に途絶えた
- 井川さんは現在、株式会社i-MediaでYouTuber育成などの活動を継続
井川拓哉さんは、YouTuberヒカルさんが「師匠」と呼ぶ人物です。もともと中古品の呉服販売などを手がける小さな会社を経営していた実業家で、ヒカルさんにビジネスの基礎を叩き込みました。
のちにYouTuber事務所「NextStage」の設立にも関わり、VAZ社の顧問も務めています。しかし2017年のVALU事件でインサイダー疑惑が浮上して大炎上し、ヒカルさんとの関係は完全に途絶えました。
| 名前 | 井川拓哉(いかわたくや) |
|---|---|
| 職業 | 実業家・動画プロデューサー |
| 現在の所属 | 株式会社i-Media |
| 主な経歴 | 元VAZ顧問、元NextStage顧問 |
| 著書 | 「めざせ年収1億!動画配信で稼ぐ方法」(生産中止) |
ヒカルが井川拓哉と出会ったきっかけ
| 名前 | ヒカル |
|---|---|
| 本名 | 前田圭太(まえだけいた) |
| 生年月日 | 1991年5月29日 |
| 出身地 | 兵庫県神崎郡市川町 |
| 職業 | YouTuber・実業家 |
ヒカルさんは兵庫県神崎郡市川町という田舎町で生まれ育ちました。地元の小中学校を経て、兵庫県立神崎高等学校(偏差値45)を卒業しています。
高校時代はスクールカーストのトップで、自分を貫く性格だったものの、特に何かに打ち込んだ経験はなかったそうです。卒業後は地元の工場(現在の日本製鉄株式会社の前身企業とも言われています)に就職します。
しかし年功序列の社風に馴染めず、効率の良い方法を提言しても聞いてもらえない環境に不満を募らせたヒカルさんは、わずか4ヵ月で退職を決意しました。
やりたいことが見つからずにいたヒカルさんは、高校の同級生で、のちに一緒にYouTubeで活動するようになるりょうまさんのお兄さんである井川拓哉さんと出会います。
井川さんの話に感銘を受けたヒカルさんは「自分も人生を変えたい」と思い、井川さんの元で働きながら経営のノウハウを学び始めました。ここから二人の師弟関係がスタートしたのです。
営業マンとして異例の成績を記録
井川さんの会社で営業マンとして働き始めたヒカルさんは、すぐに頭角を現しました。常に営業成績トップを維持し、入社1年ほどで会社の売り上げの約半分をヒカルさんが担っていたというから驚きです。
面白いのがヒカルさんの営業スタイル。金髪にスーツ、ゴツい金のネックレスという、見た目は完全に反社スタイルで仕事をしていたんだとか。
井川さんから「営業マンは身なりや誠実さが大事なんだ」と注意を受けますが、ヒカルさんはやはり自分のスタイルを貫きます。
そしてその翌月には前月の倍の売り上げを叩き出したことで井川さんを黙らせました。ただ自分を押し通すだけでなく、ちゃんと結果を出してしまうのがヒカルさんらしいですよね。
こうして実力をつけたヒカルさんは、19歳にして独立を決意。自ら会社を立ち上げることになります。
独立後のトラブルとYouTuberへの転身
- 井川拓哉の紹介相手がきっかけで大トラブルに
- ヒカルのYouTuber急成長とNextStage設立
井川拓哉の紹介相手がきっかけで大トラブルに
独立したヒカルさんは、実の兄で現在も一緒にYouTubeで活動しているまえっさんを誘って人材派遣会社を設立しました。ヒカルさんは「俺は100%成功する」とまえっさんを説得し、大学を中退させてまで一緒に起業しています。
設立当初は順調でしたが、2011年の東日本大震災後、福島原発事故の除染作業員を派遣するビジネスに目を付けたことで事態が一変します。
井川拓哉さんから紹介された人物が、実はヤクザと関わりのある人だったのです。
作業員が当日現場に来なかったことで管理責任を問われ、滋賀県のガストに呼び出されたヒカルさん。そこにはヤクザ2人が待ち構えており、車の中にも手下が2人待機しているという状況でした。
何度も謝罪しましたが、ヤクザは「どうケジメをつける気だ?」の一点張り。はっきりとした金銭の要求はせず、ヒカルさんから「お金を払います」と言わせようとしていたのです。
いつまでも終わらない状況に我慢の限界に達し、この場から逃げようとしたヒカルさんに対して、ヤクザはこう言い放ちました。
「おい、なんで車内にあの2人がいるかわかるか?お前が逃げたら刺すためや!」
心が折れたヒカルさんが「お金を払います」と言うと、返ってきた金額は「800万や」。さらに指詰め用の刃物まで持ち出され、仕方なく支払いに同意しました。
その後も深夜に何度も電話が鳴り、キャバクラでの接待を強要されるなど、約3ヵ月にわたる壮絶な日々が続きました。周囲から驚かれるほど老けてしまったそうです。
ヒカルさんは「まだ右も左もわからない世間知らずだった。人を見極める能力がなかったから、騙されたのも自分のせい」と当時を振り返っています。
ただ、井川さんの紹介がきっかけだったことは事実。この経験がのちの二人の関係にも影を落とした可能性はあるでしょう。
ヒカルのYouTuber急成長とNextStage設立
人材派遣業の失敗で1200万円の借金を抱えたヒカルさんは、派遣の仕事やデリヘルのドライバーなど様々な仕事をしながら、その日暮らしの生活を送っていました。
それでもヒカルさんは「レベルアップしている」と前向きに捉え、諦めるという選択肢はなかったそうです。その後アフィリエイトで月収200万円を達成し、情報商材ビジネスでも成功を収めます。
しかし高額な商材の販売に罪悪感を覚え、「人に誇れる仕事ではない」と感じて半年ほどでスパッとやめました。
2013年6月、22歳の時にYouTubeでゲーム実況チャンネルを開設。2016年3月には現在のメインチャンネル「Hikaru Channel」を開設し、お金をふんだんに使った検証動画が話題になりました。
開設からわずか9ヵ月で登録者数100万人を突破するという快挙を成し遂げ、祭りくじ検証動画ではテレビでも取り上げられるなど、一躍有名人になっています。
そして2016年11月、VAZ社と手を組みYouTuber事務所「NextStage」を設立。この事務所の顧問に就任したのが、師匠である井川拓哉さんでした。師弟関係から始まった二人は、ビジネスパートナーとしても再びタッグを組むことになったのです。
VALU事件の全貌と井川拓哉のインサイダー疑惑
- VALU事件とは?炎上の経緯を時系列で解説
- 井川拓哉の売り抜け疑惑と顧問辞任
VALU事件とは?炎上の経緯を時系列で解説
2017年夏、ヒカルさんと井川拓哉さんの関係を決定的に変えた「VALU事件」が起きます。
VALUとは、ビットコインを使って個人の価値を擬似的な株式(VA)として売買できるサービスです。2017年8月9日にヒカルさんがVALUに「上場」すると、有名人の参入とあって買い注文が殺到しました。
8月14日、ヒカルさんはSNSで「明日一気にバリューで動く!」と投稿。期待感からVAの価格はさらに上昇します。
ところが翌15日、ヒカルさんは保有する自身のVAを一斉に売却しました。同じVAZ所属のラファエルさんや禁断ボーイズのいっくんさんも、ほぼ同時にVAを売却しています。
さらに事前に告知していた株主優待も取り消されたことで、VAの価格は大暴落。ヒカルさん個人で約4,000万円、他の2人で約1,000万円の利益を得たとされています。
「インサイダー取引ではないか」「詐欺だ」とネット上で大炎上する事態に発展しました。
井川拓哉の売り抜け疑惑と顧問辞任
この事件で特に注目されたのが、VAZの顧問だった井川拓哉さんの動きです。
井川さんはヒカルさんらが売却する前日の8月14日に、保有していた3人分のVAをすべて売り抜けていたことが判明。暴落前に高値で売却した形であり、「事前に売却計画を知っていたのではないか」というインサイダー疑惑が浮上しました。
さらに、井川さんがオフ会のボランティアスタッフに自身の通帳を見せてVAの買いを煽っていたという情報も出てきます。
ヒカルさんは「井川さんは僕たちのファンのためにVAを売ってくれただけ」と釈明しましたが、世間の批判は収まりません。VALU社からはVAZ社と井川さんに対して損害賠償を求める通知書が送られる事態にまで発展しました。
井川さんは2017年8月22日にVAZ社の顧問およびNextStageの顧問を辞任。ヒカルさんも翌月の9月に謝罪動画を公開し、無期限の活動休止を発表しています。NextStageも解散となりました。
なお、VALUは金融商品取引法上の「有価証券」には該当しないため、法律上のインサイダー取引にはあたらないという見方が主流です。ただし、モラル面で厳しい批判を受けた行為であったことは間違いありません。
ヒカルと井川拓哉が袂を分かつまで
- 著書の表紙を巡るトラブル
- 関係修復は叶わず完全に決裂
著書の表紙を巡るトラブル
VALU事件後、井川拓哉さんは「めざせ年収1億!動画配信で稼ぐ方法」という本の出版を予定していました。
ところが、当初の本の帯にヒカルさんの画像が無断で使用されていたことが発覚。ヒカルさんの事務所から発売にストップがかかり、表紙の内容が変更になりました。
当初の帯にはヒカルさんの姿がありましたが、変更後の表紙からはヒカルさんが完全に消えています。結局この本は生産中止になっています。
ヒカルさんは当時公開した動画の中で「僕がYouTubeのノウハウを誰かに教えているだとか、そのノウハウを使ってお金儲けをしているだとか、っていうのは一切ない」と発言。井川さんへの不信感がはっきりとにじみ出ていました。
関係修復は叶わず完全に決裂
井川さん側は、VALU事件後もヒカルさんと以前のように付き合っていけると考えていたようです。しかし現実はそう甘くありませんでした。
井川さんは後にこう語っています。「姫路に帰った時に飲みに行こうぜみたいなLINEをしたんですよ。そのときに本のこと言おうかなぁって。意外に溝が深かったんかなって。」
飲みに行く誘いも断られ、今後の関係を見直すことを示唆されたとのこと。かつての師弟関係は、VALU事件と本のトラブルによって完全に崩壊したのです。
井川拓哉の現在~「詐欺師」と言われる理由
- 株式会社i-Mediaでの活動
- 井川拓哉が「詐欺師」と言われる理由
株式会社i-Mediaでの活動
ヒカルさんとの関係が途絶えた後、井川拓哉さんは「株式会社i-Media」に在籍し、新たなYouTuber育成や各地での講演活動を行っているとされています。
ただし、2025〜2026年時点での具体的な活動内容や目立った成果については、大手メディアでの報道や公式な発表は確認できていません。
かつてヒカルさんやラファエルさんといったトップYouTuberを裏で支えていた頃と比べると、表舞台での存在感は大きく薄れているのが現状です。それでもYouTuber育成という分野で地道に活動を続けていることは確かでしょう。
井川拓哉が「詐欺師」と言われる理由
井川拓哉さんに「詐欺師」というイメージがついているのは、やはりVALU事件の影響が大きいでしょう。暴落前に売り抜けた行為は、法律上は違法と認定されていないものの、「事前に情報を知っていて利益を得た」という構図が詐欺的だと受け止められました。
また、井川さん自身も「動画配信で稼ぐ方法」という情報商材的な書籍を出版しようとしていたことから、「情報弱者からお金を取る人」というイメージが定着した面もあるかもしれません。
実際のところ、井川さん本人が詐欺行為で逮捕・起訴されたという事実はありません。あくまでVALU事件での行動に対するモラルが問われたというのが正確な状況です。
まとめ
ヒカルさんと井川拓哉さんの関係は、師弟関係から始まりビジネスパートナーへと発展しながらも、VALU事件を境に完全に崩壊しました。
- 井川拓哉さんはヒカルさんの「師匠」で、経営のノウハウを教えた人物
- ヒカルさんは井川さんの元で営業トップの成績を残し、19歳で独立
- NextStage設立時には井川さんが顧問に就任し再びタッグを組んだ
- 2017年のVALU事件で井川さんの売り抜け疑惑が浮上し大炎上
- 本の表紙トラブルも重なり、二人の関係は完全に途絶えた
- 井川さんは現在、株式会社i-MediaでYouTuber育成などの活動を継続
一方のヒカルさんは、2026年現在もYouTuberとして活動を続けながら、ReZARDやストーンマーケットなど複数の事業を展開しています。
かつての師匠との決裂を乗り越え、独自の道を歩んでいるヒカルさん。その原点には井川拓哉さんとの出会いがあったことは間違いありません。



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