芸能人が参列する葬儀は、ニュースで取り上げられることが多いですよね。
近年は新型コロナウイルスの影響で規模を縮小したり、家族葬で執り行われることも少なくないので、芸能人の喪服姿を見る機会も減った気がします。
冠婚葬祭は参列時のマナーがあり、それにならうのが一般的ですが、過去にありえない服装で参列して炎上した芸能人も…
喪に服した装いが求められる中で、非常識だと話題になった芸能人はどんな服装だったのでしょうか。
葬儀参列時の服装のマナー
前提として、葬儀に参列する際のマナーを簡単にお伝えします。
男性の場合
- 喪服は黒で光沢素材ではないスーツ
- ジャケットデザインは問わないがパンツは裾がシングルのもの
- ワイシャツは白無地、ネクタイは光沢のない黒無地で結び方はくぼみを作らない
- 靴は革靴で、金具などの飾りがなく紐が付いたものがベスト
出典:ORIHICA
女性の場合
- 喪服は黒の光沢素材ではないワンピースやパンツスーツ。膝が隠れるスカート丈が一般的、トップスは五分袖以上
- パンプスは布または革で、ハイヒールやつま先のあいたものはNG
- アクセサリーは結婚指輪以外は身に着けない
- メイクも髪型もナチュラルに。髪が長い場合は低い位置で結ぶ
出典:CRETTE
多くのマナーがあるように思えますが、要はカジュアルな服装や露出を避け、華美にせず、悲しみの場にふさわしい装いにしましょう、ということです。
ありえないお通夜の服装の芸能人5選
それでは、ありえない服装で葬儀に参列して炎上した芸能人TOP5をご紹介します。
5人中2人は、冠婚葬祭のマナー違反の常習犯とも言える女性2人です。
一度の失敗を学ばない非常識な芸能人を見てみましょう。
「バカリボン」辻希美
ありえないお通夜の服装の芸能人一人目は、「バカリボン」こと、辻希美さんです。
辻希美さんは、モーニング娘。の元メンバー後藤真希さんの母親のお通夜に参列した際の服装が非常識だと大炎上しました。
写真の通り、髪型は高い位置でハーフアップ、大きな髪飾りを付けていました。
メイクは当時流行っていたバサバサのつけまつげを付け、普段通りのメイクです。
服装もかなりのミニスカートで、喪服とは決して言えないですよね。
辻希美さんは普段から大きなリボンを付けており、葬儀の場にふさわしくない大きな髪飾りをつけてしまったことから、「バカリボン」と皮肉めいた悪名がついてしまいました。
辻希美さんは当時22歳で、すでに1児のママでした。
小学生から芸能界にいるため、世間知らずのところもあるかもしれませんが、すでに成人しているため、いつまでも子ども扱いはしてもらえませんよね。
報道当時も、視聴者からはかなりのバッシングがあり、辻希美さん本人だけでなく、マナー違反を指摘しなかった両親や所属事務所、一緒に参列した元メンバーにも冷ややかな視線を向けられました。
この炎上騒動で辻希美さんは悩んでいたそうですが、当時の辻希美さんを救ってくれたのは元女子プロレスラーの北斗晶さんでした。
北斗晶さんは自身のブログで辻希美さんの名前を伏せた上で、「でかいリボンをつけたっていいじゃないか」と応援メッセージを送ってくれたそうです。
このメッセージがきっかけで、辻希美さんは北斗晶さんに感謝することとなり、二人は仲良くなりました。
出典:オリコンニュース
二人の仲良しエピソードはほほえましいですが、その後も辻希美さんはあまり成長していないのか、結婚式でもマナー違反な服装をしていました。
ミキティこと藤本美貴さんと、品川庄司の庄司さんの結婚式の際、白のワンピースで参列しました。
出典:オリコンニュース
結婚式では、女性は花嫁を目立たせるために白の服装はNGとされています。
後藤真希さんの母親の葬儀でやらかしたにも関わらず学ばない辻希美さんは、後藤真希さんの結婚式で二度目の白の服装で参列しています。
出典:辻希美オフィシャルブログ
周囲の人は呆れて何も言わないのか、周囲の人も非常識なのか、どちらなんでしょうか。
それとも、幼少期から芸能界にいると、一般常識を学ばないんでしょうか?
いやいや、芦田愛菜ちゃんは絶対冠婚葬祭のマナー知ってますよね(笑)
非常識常習犯の一人目は辻希美さんでした。
葬儀でも露出。宮沢りえ
二人目のありえないお通夜の服装の芸能人は、女優宮沢りえさんです。
宮沢りえさんは、何回もありえない服装で葬儀に参列しており、非常識と話題になりました。
出典:日刊ゲンダイ
非常識と話題になり始めたのは、2011年7月の俳優原田芳雄さんの告別式でした。
夏の葬儀で暑さ対策のためか、ノースリーブで胸元が広くあいた服装で参列したそうです。
どんなに暑くても、肌の露出は避けなければいけませんので、ノースリーブなんて言語道断ですよね。
さらに2016年の映画監督蜷川幸雄さんのお通夜では、シースルーのデザインに派手なクラッチバッグを片手に参列しました。
出典:毎日新聞
シースルーのインナーもベアトップを着用しており、だいぶ露出度が高い格好です。
その後宮沢りえさん45歳の時に参列した樹木希林さんの告別式では、一見するとセーフとも思われましたが、やっぱりマナー違反常習犯。
出典:NEWSポストセブン
服装は大人しめの黒い服ですが、小物がNG。
光沢のあるバッグや揺れるタイプのピアス、足元はブーツとまだまだ一般常識から外れた格好でした。
写真の記事のコメントでも、「ユニークな喪服ファッション」とディスられる始末です。
SNSでも宮沢りえさんの喪服について辛辣な声が上がっています。
2024年3月現在、50歳になる宮沢りえさんですので、もう少しわきまえた服装で参列してほしいですね。
非常識常習犯の二人目は宮沢りえさんでした。
若い頃の名残?工藤静香
三人目のありえないお通夜の服装の芸能人は、工藤静香さんです。
工藤静香さんは、2012年11月の女優森光子さんの葬儀に参列した際の服装が物議を醸しています。
写真の通り、ミニスカートにロングブーツというありえない格好です。
女性は黒いパンプスが望ましいですし、工藤静香さんはこの時42歳でいい年をした大人が葬儀に参列するにあたって着る服装ではないと批判されました。
このブーツもヒール部分が木のデザインのようですし、カジュアル過ぎますよね。
一般人でもこんな格好の人が参列していたらギョッとしてしまいます。
ちなみに工藤静香さんは過去のディナーショーの衣装で、何を思ったか喪服ドレスで登場したそうなんです。
葬儀では喪服を着ず、ディナーショーで喪服を着る…何がしたいのか理解できません。
2人揃ってデニム合わせ。おぎやはぎ小木、小嶋陽菜
四人目、五人目のありえないお通夜の服装の芸能人は、お笑い芸人のおぎやはぎ小木さんと、元AKB48の小嶋陽菜さんです。
この二人は、2017年のムッシュかまやつさんのお別れの会に二人そろってありえない格好で参列しました。
出典:オリコンニュース
小木さんも小嶋陽菜さんも、デニムのジャケットを羽織っており、小嶋陽菜さんに至っては胸元がかなり広く開いています。
なぜこんなカジュアルな格好で参列してしまったんでしょうか?
亡くなったムッシュかまやつさんは、小木さんの義母・森山良子さんのいとこという関係性でした。
出典:BARKS
参列にあたり、小木さんは森山良子さんから「普通でいい」と言われたため、普通の服で参列してしまったそうです。
小嶋陽菜さんも、小木さんから「普通でいい」と言われたため、同様に普通の服で来てしまったとか…。
「普通でいい」という言葉の裏には、「普通の喪服でいい」という暗黙の了解があったことを小木さんも小嶋陽菜さんも理解出来なかったようですね。
この時のことについて小木さんは自身のラジオ番組で「大変反省している」と話したそうです。
小木さんもよい大人ですので、無知をさらすことになり大変恥ずかしかったでしょうね。
小木さんだけでなく、義母の森山良子さんや義弟の森山直太朗さんも恥ずかしい思いをしたことでしょう。
葬儀の服装で好感度がアップした芸能人
さて、ありえない服装で批判された芸能人とは逆に、マナーを守って葬儀に参列して賞賛された芸能人を紹介します。
参列のマナーを守るなんて、一般人でも芸能人でも当然のことなんですが、突拍子もない服装の芸能人がいるからこそ、マナーを守っただけで賞賛されるのもまた芸能人です。
芸能界って独特な世界ですね…。
母の死も気丈にふるまう後藤真希
マナーを守って賞賛された一人目の芸能人は、後藤真希さんです。
前述した辻希美さんが参列している、後藤真希さんの母親の葬儀での喪服姿が美しすぎると話題になりました。
出典:オリコンニュース
後藤真希さんはお姉さんが2人と弟(後藤祐樹さん)の4人兄弟ですが、母親の葬儀の喪主は後藤真希さんが務めました。
この時後藤真希さんは24歳でしたが、若いのにきちんとマナーを守り、なおかつ葬儀の間は気丈にふるまう姿がけなげで美しいと、不謹慎ながらもかなり話題になりました。
同じ葬儀で、辻希美さんはバッシングを浴び、後藤真希さんは賞賛されるという結果でした。
普段とのギャップに驚き。きゃりーぱみゅぱみゅ
マナーを守って賞賛された二人目の芸能人はきゃりーぱみゅぱみゅさんです。
きゃりーぱみゅぱみゅさんは、2016年に芸能事務所社長の青木伸樹さんのお通夜に参列されました。
出典:サンスポ
きゃりーぱみゅぱみゅさんは普段派手な衣装を身にまとっているので、マナーを知らないのでは?と予想する人も多かったのではないでしょうか。
予想に反してきゃりーぱみゅぱみゅさんはごく一般的な喪服で、マナーを守って参列していました。
きゃりーぱみゅぱみゅさんは幼少期から厳しく育てられたそうなので、葬儀に参列する際のマナーを家族から教えられていたのかもしれませんね。
感情を抑えられず号泣。北川景子
マナーを守って賞賛された三人目の芸能人は北川景子さんです。
2011年に映画監督の森田芳光さんの葬儀に参列した時の写真です。
出典:MANTAN WEB
髪は後ろで一つに束ね、すっぴんと思わせるほどのナチュラルメイクで参列しました。
かなり故人とは親交があったようで、泣きながら参列する姿が印象的でした。
報道陣のインタビューに涙をこらえながら対応する姿も、好印象を与え賞賛される要因の一つになったようです。
SNSでも、マナーを守る姿と、故人を慕い悲しみに浸る姿に好意を持つ声が多く上がっていました。
北川景子さんの人間性が多くの人を引き付けたのですね。
番外編。行動がかっこいい椎名桔平
俳優の椎名桔平さんは、葬儀での振る舞いがスマートだったとして、賞賛されました。
著名人の葬儀は大勢の人が参列するため、着席出来ない人も出てしまいます。
まもなく葬儀が始まろうとする時に椎名桔平さんが到着すると、前方に一つだけ席が開いており、係員が誘導したところ椎名桔平さんはこのように断ったそうです。
ありがとうございます。私はあえて立ったままでお見送りしたいと思います。
おじゃまでなければ、ここでお式を拝見します。声をかけていただき、ありがとうございます。
引用:いい葬儀
このエピソードは十数年前の話のようですが、他の参列者の為に席をゆずる気持ちや、声をかけた係員に対してのスマートな言葉遣いが賞賛されました。
紳士的でかっこいいエピソードですね。
出典:日刊スポーツ
葬儀への参列がきっかけで、批判をされる人もいれば、賞賛を浴びる人もいました。
どちらの場合も、マナーを守ることや、故人を敬う気持ちの表れが伝わるか伝わらないかではないでしょうか。
私たち一般人も、節度をわきまえた参列を意識したいですね。
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