「ホテル?トリバゴ!」2015年頃、TVCMが盛んだったトリバゴCMの一言です。
トリバゴは日本のみならず世界中の宿泊施設や旅行サイトと提携しており、自分に合った検索内容を表示してくれるとても便利な価格比較サイトです。
トリバゴがネット界隈やSNS上で「危ない」という噂が広がっております。
何が、どのように「危ない」のかを調べてみると、意外な結果が判明致しました。
トリバゴが危ないと言われる理由について徹底的に調査!
トリバゴが危ないと言われる理由
結論から言いますと、トリバゴは危なくありません。
一番先に知っておいて欲しい事は、「トリバゴは価格比較サイト」である事です。
トリバゴと似ていると思われがちですが「宿泊予約会社のアゴダ」「旅行会社のブッキングドットコム」こちらの2社とは業務形態が違うのです。
では改めてトリバゴが危ないと言われる理由を詳しく見てゆきましょう。
理由①海外制作のCMが違和感と不信感しか無い
トリバゴを知ったのはTVCMという方が殆どだと思いますが、初期のTVCMが金髪美女がトリバゴのサービス内容をカクカクした日本語で説明しております。
上手な日本語ではあるのですが、発音に違和感があり口頭での説明が多い為、内容が呑み込めないCMでした。
なぜこんなに説明の多いCMにわざわざ外国人女性の起用をしたのかが疑問です。
<出典:natalieemmons.com>
起用された俳優さんはアメリカと日本で活躍中のナタリー・エモンズさんです。
CM自体に不信感が湧き、危ないのではないかと疑われてしまったのではないでしょうか。
理由②トリバゴの本社は海外企業で、日本の企業ではない
トリバゴの本社はドイツにあり、日本の会社ではありませんでした。
海外サイトと聞いただけで、私達日本人はサービスに不安が生じます。
さらに、サイト上で表示されている情報の間違いや、宿泊施設の位置情報が正確ではない、サイト内での日本語に違和感があるなどの事例があります。
サイトを見ている段階で、ここまで不安要素が多いと正直このサイトで予約を取っても大丈夫なのだろうかと、旅行中心配で楽しめないなんて事になりかねません。
おもてなしの国の日本人からすると、海外サイトというだけでクリックすると詐欺や犯罪に巻き込まれる可能性をついつい考えてしまい、トリバゴは危ないのではないかと思う方がいたのかも知れません。
理由③サイトによって表示価格が違う事に詐欺を疑う
トリバゴが提携をしている多くの宿泊施設や旅行サイトなどから、自分が求めるものを検索して表示してくれるサイトです。
旅行サイトの表示価格にはバラつきがあり同じ宿泊施設でも、見るサイトによってはまさに破格という表示価格も出てきます。
<出典:hotels.infonet.tokyo>
トリバゴは宿泊業者や旅行サイトから、手数料を貰うシステムなので、色々なサイトの色々な価格が出てきます。
お目当ての宿泊施設の価格がサイトによって違うと怪しく見えてしまい、危ないのでは?と感じてしまうのでしょう。
理由④表示価格の違いはプランの違いである事が多い
なぜそんなに表示価格が違うのか、サイト別で価格が変わる事の他にも理由があります。
日本のサイトでもプランが変われば価格が変わるのは当然です。
安すぎると思った時こそ注意点が必要で、探しているプランと内容が違ったり、プラン自体が違ったりなど検索時や検索して出てきたプランに間違いが無いかの確認が必要です。
実は朝食が付いてないプランだった、またはバイキングではなく部屋食だったなど表示価格が大きく違うと、このような落とし穴があるので、内容の確認は必須です。
プランの違いに気が付かずに価格表示に納得できず、おかしいと勘違いされた方が危ないと感じた可能性もあります。
理由⑤他サイトでの宿泊トラブル
宿泊予約サイトの「アゴダ」の事例。
トリバゴと時を同じくして活動している宿泊予約サイトの「アゴダ」で宿泊トラブルがありました。
トラブル内容としては、宿泊客が予定していたコテージに来たところ鍵がかかっており入る事も出来ない為、サイトを確認した所コテージの連絡先の記載も無く、サイトに苦情を入れた先がシンガポールの本社で日本語が通じず大変な事態に陥ったそうです。
最終的には日本語と英語でのやり取りの中で、コテージの管理先の電話番号を聞き出す事ができた様ですが、トラブル時の対応が海外サイトなので想像以上によろしく無かった様です。
トリバゴは価格比較サイトですが海外サイトなので、危ないのではないかと飛び火を受けてしまった事が危ないと言われる理由の一つです。
理由⑥他サイトでの未払いトラブル
旅行会社「ブッキングドットコム」の事例。
旅行会社ブッキングドットコムでは、宿泊業者への支払いの遅延が起こっており、日本国内の宿泊業者が集団訴訟を起こす事態となっております。
日本国内では旅行者を守る為の法律があり、日本国内で旅行業を営む業者は全て旅行業を監督する法律として「旅行業法」の適応を受けます。
しかし海外の旅行サイト、トリバゴを含むアゴダやブッキングドットコムは日本国内で旅行業者としての登録をしていないので「旅行業法」の適応外になるのです。
日本の旅行会社なら法律適応、海外の旅行会社なら法律適応外、自己責任でトラブルの解決をしなくてはならないのです。
この様な事態から、トリバゴは価格比較サイトなのに法律適応外思われてしまい危ないのではないかと心配される方が多かったのでしょう。
トリバゴに対する利用者と未利用者の声
実際にトリバゴを使った方のお話がX(Twitter)にありました。
「トリバゴ経由で取ったホテルを間違えられ、返金対応する話から半年間連絡が無く、カスタマーにチャットで連絡をした」というトラブルに見舞われ「トラブルが起きてもトリバゴは知らん顔」というコメントもありました。
「海外経営の旅行会社に懸念があるので、日本支社ができるまでトリバゴは使わない」と断言しており、トリバゴが旅行予約サイトであると勘違いをしていました。
某検索サイトの知恵袋にも数件の書き込みがありました。
「トリバゴで予約するとトラブルは多い?料金が安いのは訳アリだそうです!」など噂を聞いた情報を記載して質問している様子でした。
<出典:chiebukuro.yahoo>
「トリバゴで予約しようとしたのですがアゴダで予約してしまいました。」こちらの方もトリバゴが価格比較サイトと理解していないのだと思われます。
<出典:chiebukuro.yahoo>
「トリバゴで探したホテルを予約しカード払いで会計済み、現地でホテルと連絡が取れず別のホテルに宿泊、トリバゴと話がしたい」こちらの方もアンサーした方から「トリバゴは価格比較サイトですよ」と教えられていました。
<出典:chiebukuro.yahoo>
やはりトリバゴが「価格比較サイト」である事の認識がされていないような印象を受ける投稿ばかりでした。
トリバゴを使うデメリット
これはデメリットと言うべきなのか謎ですが、一番先に伝えた事が全ての答えです。
一番先に知っておいて欲しい事は、「トリバゴは価格比較サイト」である事です。
これがトリバゴ利用の際に、かなりの重要事項と言えます。
それではトリバゴを使うデメリットを大きく4つ挙げてみました。
デメリット①トリバゴでは提携していない宿泊施設・旅行サイトの価格は比較致しません
トリバゴで価格比較できる宿泊施設や旅行サイトは決まっていて、トリバゴと提携を結んでいる企業のみがサイト内で価格比較の対象となります。
必然的にトリバゴと提携を結んでいない企業は、トリバゴのサイトでは価格比較の対象外となるので、すべての宿泊施設や旅行サイトの価格比較が出来るという訳ではありません。
デメリット②トリバゴでは宿泊施設・旅行サイトのトラブル対応は致しません
トリバゴは価格比較サイトなので、その先の予約サイトでのことには関与致しません。
トリバゴからリンクしているサイトに飛んで宿泊施設・旅行サイトと予約を致しますので、旅先のトラブルなどは予約した企業とのやりとりになります。
窓口は全てトリバゴではなく「予約先」になるのです。
デメリット③トリバゴでは予約・問い合わせ対応は致しません
比較サイトと予約サイトの違いにより、予約も問い合わせもトリバゴでの対応は致しません。
トリバゴで「探した」だけであって、トリバゴに「予約した」訳ではないからです。
トリバゴの公式サイトにも注意書きがあります。
予約サイトへのお問い合わせ
ご予約とお支払いの完了後、予約サイトがお客様の予約を処理します。ですから予約に関するご質問には、予約サイトがもっとも効率的に対応できるほか、予約の管理ついても適切なサポートを提供してくれます。
予約がまだの場合も、宿泊施設の連絡先情報や、設備 / サービス、ポリシー、お支払い方法、客室の選択肢などに関するご質問は、予約サイトにお問い合わせください。適宜、サポートを提供してもらえます。
かなり丁寧な説明で「予約サイト」へ促しております。
デメリット④トリバゴではキャンセル・返金対応は致しません
価格比較サイトのトリバゴで決めた宿にアクセスして予約を取るシステムなので、リンク先に飛んで予約を取った場所はトリバゴではなく宿泊施設や旅行サイトになります。
勘違いをしている方が多いのか、トリバゴの公式サイトにも注意書きがあります。
返金・請求に関する質問はどこに問い合わせればよいですか ?
返金または請求に関してご質問がある場合は、予約サイトに直接お問い合わせください。予約およびお支払いのプロセスは予約サイトにより管理されています。ですからご利用の予約サイトにご連絡いただくことが最も効率的な解決方法です。予約サイトの連絡先は予約確認通知に記載されています。
<引用:support.trivago.com>
トリバゴは価格比較サイトなので、比較しかできません。
トリバゴページから選んで飛んだ宿泊施設や旅行サイトで、予約した施設情報はメモやスクショなどで保存することをオススメ致します。
トリバゴを使うメリット
トリバゴは危ないと言われながらも、現在もGW前や年末には必ずCMを目にする事が多くなり、ついつい旅行のシュミレーションで使ってしまいます。
トリバゴを上手に使うメリットについて大きく5つにまとめました。
メリット①トリバゴは完全無料で使えるサイト
トリバゴに掲載される為に、宿泊施設や旅行サイトがお金を払うので、サイト利用者は完全無料で好きなだけ価格比較や検索ができます。
<出典:hotels.infonet.tokyo>
トリバゴは500万件の宿泊施設と100件以上の予約サイトと連携を取り、全て一括で表示してくれるので選ぶだけの状態でサービスを提供してくれます。
メリット②最安値をスムーズに探し出せる
予約サイトを探すという手間が省けて、トリバゴが提携している宿泊施設や旅行サイトの中での最安値を瞬時に探し出すことができます。
旅行はお金がかかりますから、気に入った宿泊施設を最安値で宿泊できて、浮いたお金でご当地グルメを追加できたら思い出が一つ増やせます。
メリット③価格比較時間の短縮が可能なトリバゴの機能性
通常通りに検索していると、まずは宿泊施設の検索から始まり、公式ページや旅行サイトでの価格比較、アッチへページ移動・・・コッチへページ移動などパソコンの中で右往左往してしまいます。
トリバゴは場所と日にちと人数さえ入力してしまえば、宿泊施設も出てきますのでスムーズに価格比較しながら同時に宿泊施設も選べます。
この時間短縮は、忙しい方にはもってこいの機能です。
メリット④海外旅行にも使える世界中のホテルの価格比較ができる
海外旅行となると、日本人の私達にはもう・・・何からどう探せば良いのやら頭がいっぱいになります。
トリバゴは本社が海外の会社、世界190か国250万件以上の宿泊施設と旅行サイトが検索時に活躍します。
サイトに国を入力するだけで、ありったけの宿泊施設の表示価格と主要都心部まで何キロという表示や、宿泊施設の満足度の表示もあり、知らない土地の宿泊施設から探す手間が全くありません。
サイトの左側には予算の入力や、宿泊施設のタイプを選択できたり満足度やエリアの選択もできるという、日本の旅行サイトと変わらない使用方法でさらに価格比較もできるのです。
メリット⑤スマホアプリでいつでもどこでも比較できる
最近はスマートフォンもPC並みに活躍しますので、外出先ではトリバゴもサイトで見るよりも使いやすいアプリが進化しております。
スマホで見るWEBサイトの見づらさから、アプリなのでスッキリスマートに操作可能で、宿泊施設や旅行サイトの詳細な検索が可能となりとても便利です。
トリバゴはなぜ安いと言えるのか
自分が見つける最安値よりも、もっと多くの宿泊施設・予約サイトと提携しているトリバゴの方が、遥かに最安値を知っているという事になります。
検索する手間や時間をかけるよりも、手ごろにサクッと安いを探せる理由がトリバゴにはあるのです。
安い理由①トリバゴと繋がる予約サイトを検索して最安値を探す
ネット検索で宿泊施設や旅行サイトから、時間をかけて4~5回検索をかけ最安値を発見したとしても、それって本当に最安値でしょうか?
観光地であれば尚更の事、多くの宿泊施設があり、どんなに時間があっても最安値を探しきる事は出来ないと思います。
予約サイトを検索するよりも、多くの予約サイトとつながりを持つトリバゴで検索した方が最安値への近道なのです。
安い理由②トリバゴが提携する宿泊施設の件数が多い
トリバゴは価格比較サイトなので、提携する宿泊施設や旅行サイトが何百件と繋がりを持っており、その土地の最安値の宿泊施設を見つけてくれます。
探す件数が多ければ多い程、最安値を見つける可能性が増える事になります。
これが安さの秘密です。
結果的にトリバゴは危なくない
色々とトリバゴについて調べてみましたが、結果的には「危なくない」という事になります。
インターネット環境やシステム、同業者ではない他社のマイナスイメージまで背負い、むしろトリバゴは可哀想な程の存在ではないでしょうか?
ネット環境最悪の時代を知る者達の洗礼を受けた
インターネットやSNSの普及で2005年頃には、PCや携帯端末がウイルスやスパムメール、フィッシングサイトやトロイの木馬など、個人情報が盗まれたり、クレジットや金融に関わる情報を盗まれたりなどネット環境は最悪な時代でした。
トリバゴのCMが始まった2015年頃には、ネット環境は整いつつありましたが過去の経験から、慎重にならざるを得ない時代だったからこそトリバゴのシステムや価格の安さに不信感がぬぐえなかったのかも知れません。
インターネット界の負のルーティーンにハメられた
あとは負のルーティーンでしょうか、トリバゴと検索して続く文字に「危ない」と出てきてしまうと、心理的に「トリバゴ危ないってなんだろう?」とクリックしてしまいます。
サイト上でクリック多数の履歴が残ってしまう為、いつまで経ってもトリバゴ「危ない」が消えない現象が続いてしまっている様に見受けられます。
他社のマイナスなイメージを植え付けられてしまった
さらにトリバゴは価格比較サイトなのに、旅行会社サイトや旅行予約サイトと同じと思われており、他社で起こったトラブルやクレームのとばっちりを受けてマイナスのイメージになってしまった様子です。
トリバゴは全てが完璧とは言えない部分もありますが、使い方さえ間違わなければとても便利で使い勝手の良い価格比較サイトだと感じております。
まとめ
トリバゴはサイトの意味や使い方をよく理解して使えばとても便利で画期的な価格比較サイトだと思います。
しかしここまでトリバゴが不運に見舞われているとは、思ってもいませんでした。
「価格比較サイト」という新しいチャレンジをした結果なのでしょう。
私自身もよく使いますが、価格比較するには本当に便利で宿泊施設や旅行サイトも見ずに、一番最初にトリバゴに行きます。
トリバゴから、リンクされた予約サイトに飛んでからは注意が必要なので慎重になりますが、トリバゴ自体が「価格比較サイト」である事を理解していれば、なんてことはありません。
トリバゴは「探す手間と時間短縮、最安値が速攻で見つかる価格比較サイト」なのでオススメです。
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