ちあきなおみさんといえば、昭和を代表する歌手の一人。
1972年に自身の代表曲「喝采」で第14回日本レコード大賞を受賞し、長きにわたり実力派歌姫として活躍されてきました。
ところが1992年9月11日に夫が病死(肺がん)してからは、突如として活動を休止され、復帰することもなく現在にいたります。
ちあきなおみさんは今、どこで何をされているのでしょうか?
ちあきなおみの2024年現在の近況や顔画像
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デビューしてから華々しく活躍されたにもかかわらず、突如芸能界から身を引いたちあきなおみさん、現在はどのように過ごしているのでしょうか。
住まいは都内のマンションで夫に想いを寄せる日々
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調べたところ、ちあきなおみさんは郷鍈治さんのお墓がある東京都心にマンションを購入し、そこで生活を送っているようです。
ちあきさんは、郷さんが亡くなった数日後に、書面で以下のように公表していました。
「故人の強い希望により、皆様にはお知らせせずに身内だけで鎮かに送らせて頂きました。主人の死を冷静に受け止めるにはまだ当分時間が必要かと思います。皆様には申し訳ございませんが、静かな時間を過ごさせて下さいます様、よろしくお願いします。」
ちあきさん自身も、残された時間は、夫との思い出を回想しながら静かに過ごしていたかったのかもしれません。
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郷さんが亡くなって30年近く経つ今でも、命日・月命日にはもちろん、お彼岸やお盆にも必ず喪服姿でお墓参りに行き、1時間近くも手を合わせているとのこと。
現地でちあきさんを見かけた人が、“墓前で両手を合わせてそっと目を瞑り、長い時間を過ごされている”と語っていました。
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郷さんはもともと俳優として活動していましたが、結婚後はちあきさんの個人事務所を立ち上げ社長となることで、ちあきさんのことを公私ともに支え続けていたようです。
ちなみに、郷さんが荼毘に付される時のエピソードとして、ちあきさんが「私も一緒に焼いて!」と号泣された話があまりにも有名ですが、古賀慎一郎氏(元マネージャー)の著書『ちあきなおみ 沈黙の理由』によると、これは事実ではないとのことでした。
ただ、目を離すと夫の後を追うのではないかと思うほどの憔悴ぶりで、宍戸錠の姉と著者とでつきっきりで監視していたこともあったそうです。それほど、郷さんはちあきさんにとって最愛の人だったといえます。
いたって健康で死因や病院とも縁が無い様子
芸能界から退いたちあきなおみさん、その後はメディアにも露出しておらず、現在の写真はファンや一般人にも公開されていません。
ただ一部では軽快にスタスタと歩く姿が目撃されており、いたって健康で病院とも縁がない様子だそうです。
後期高齢者ともいえる年齢ですが、お元気そうでなにより。
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芸能界での活動からは距離を置いているものの、決して塞ぎ込んでいるというわけではなく、世間の動向についても興味を持っているようです。
意外にも格闘技好きで、テレビを見ながら熱狂するような若々しい一面もあるんだとか。
ちあきなおみの収入源について考察してみた
ちあきなおみさんが活動休止されて以降、収入はどのように確保されているのでしょうか。
噂の一つとして、スナック経営説がありました。
これには、郷さんが生前に経営されていた喫茶店「coredo」を引き継いだのでは…というところから派生したようなのですが、結論としては“スナック経営はしていない”と思われます。
芸能界復帰もなく経営などもしていないとなると、収入源はどのようなものでしょうか?
楽曲
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ちあきさんの楽曲は、今でも定期的にベスト盤やCD-BOXという形で復刻盤が販売されています。
2019年4月17日には、歌手デビュー50周年を記念してベストアルバム「微吟」が発売され、その年のオリコン年間アルバムランキングで第10位にランクインしました。
また2021年には、CD-BOX「The Anthology NAOMI CHIAKI ちあきなおみ大全集」が発売されている他、CMでの楽曲起用やカラオケでの収入など、歌による印税だけで年間1,500万円という話も出ています。
ちあきなおみの名曲「喝采」のプロデューサーや夕刊紙などでも「生活するための収入は十分にある」と言われていますし、生活自体は問題ない位の収入を得ているのでしょう。
不動産
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また、ちあきさんは東京都内にビルを購入しており、アパート経営もされているようです。現在はこれらの収入をメインにして過ごしていると思われます。
生活していくためには十分すぎるほどの金額となりそうですが、ちあきさんご自身には派手な暮らしの素振りは見られず、ほとんど使われていなさそうです。
ちあきなおみが芸能界に復帰する可能性は?
「私は、郷さんのために歌っていた。もう歌うこともないし、幸せを感じることない。」
郷さんが1992年に亡くなった後、ちあきさんは歌手活動を含めた芸能活動のほぼすべてを休止してしまいました。
ちあきさんから引退についての明言はないものの、これが事実上の引退となっています。今後、芸能界へ復帰する可能性はあるのでしょうか?
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郷さんからちあきさんへ伝えられた最期の言葉は「無理して歌うことはないよ。これからはお前の好きなことをやっていけばいい。」というものだったそうです。
また、ちあきさんをよく知る人物は「ちあきさんの歌に対する関心は全く消えていない。ただ、歌は誰かに説得されて歌うものではなく、自分の意思で決めるもの。」と語られていました。
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ちあきさんが「自分の意思で決めて歌いたい」と思う気持ちを、郷さんの「お前の好きなことをやっていい」という言葉が肯定してくれているように感じます。
ちあきなおみさんご本人が、自分の意思で歌いたいと思うまでは、彼女のステージを見ることは難しいのかもしれません。
ちあきなおみが今でも愛され続ける理由について
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最近、昭和歌謡曲を取り上げるテレビ番組が増えています。(例:テレビ朝日系『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん 』、TBS系『オオカミ少年・ハマダ歌謡祭』など)
ちあきなおみさんの楽曲が流れることも多く、実際に活動していた時期を知らない若い世代にも、彼女の歌は愛され続けています。
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活動を休止した当時、ちあきさんの才能を目の当たりにしていた音楽業界としては、絶対に彼女を手放したくなかったはずです。
マネージャーを含め、あらゆる人が復帰を勧めたようですが、ちあきさんは「もう、ちあきなおみはいないの」と頑なに沈黙を貫き通しました。
ちあきなおみさんは、自分の歌に対して特に厳しかったといいます。納得がいくまで何度も何度もレコーディングを繰り返すほど、歌に情熱と誇りを持っていたそうです。
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「旦那さんのために歌っていた」とも語るほど最愛の人、郷さんとともに歩んだ歌手生活。
その郷さんを失い、これからも歌い続けられるのかと葛藤したであろう気持ちは計り知れません。
ちあきさんは、世に出て愛された“ちあきなおみ”を“ちあきなおみ”のままで残しておきたかったのではないでしょうか。
その“ちあきなおみイズム”が楽曲自体に投影されることで、彼女や楽曲の魅力がより私達の心に刺さるのではないかと感じました。
郷鍈治さんの死因について気になる方はこちらの記事をご覧ください。
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