今回は「3年B組金八先生」の生徒役で出演した俳優さんが何人か亡くなっている噂があるので調べてみました。
金八先生は1979年〜2011年の32年間に渡って放送された学園ドラマです。
私は第7シリーズが印象に残っていて、生徒丸山しゅう(八乙女光)の覚醒剤のシーンはとても怖かったのを覚えています。
金八先生は32年間で240名の役者さんが、生徒役として出演しています。
ちょうど新卒で就職した人が定年を迎えるぐらいの年月ですよね。
そういう意味で言うと、武田鉄矢さんはドラマの中で、金八先生という人生を歩まれたんですね。
そして金八先生は32年間に渡って様々な有名人を輩出してきました。
ジャーニーズを始め上戸彩さん、浅野忠信さん、濱田岳さんなどたくさんの方が生徒役として出演しています。
しかし驚きの理由で出演者が若くして亡くなっていました。
みなさんはご存知だったでしょうか?
金八先生の生徒のうち3名が死亡
実は生徒役の方を調べてみると、残念ながら亡くなった生徒の方がいました。
どうして若くして亡くなってしまったのか見ていきたいと思います。
松浦悟役の沖田浩介は自殺
沖田さんは金八先生の第2シリーズに出演されています。
第2シリーズといえば「腐ったミカンの方程式」が有名ですよね。
沖田さんはツッパリの役で、転校してきた加藤優と初日から取っ組み合いになるなど、不良役として大人気の俳優さんでした。
しかしながら沖田さんは人気があったにも関わらず、自宅で首を吊って36歳という若さで自らの人生を終わらせています。
一体沖田さんに何があったのでしょうか。。。
それではまず沖田さんの経歴を見ていきましょう。
竹の子族で人気だった沖田さんは、芸能プロダクションからスカウトされ、スターダストプロモーションに所属します。
私は「竹の子族」という言葉は、ほとんど知らなかったので調べてみると、「派手なファッションで踊る若者たちの名称」だそうです。
ザ!昭和って感じですよね。笑
そして3年B組金八先生のオーディションに合格し、一躍人気者となります。
歌手デビューもされており「E気持ち」はオリコン8位を記録するなどかなり順風満帆でした。
その後沖田さんは大手プロダクションを退社し、念願だった俳優業に専念するため個人事務所「ヒロ企画」を設立します。
しかしその当時、芸能界では「抜けたら干される」という悪しき風習があり、沖田さんは思うような活躍はできなかったそうです。
その後津川雅彦さんが代表を務めるグランパパプロダクションに所属し「サラリーマン金太郎」に出演します。
プライベートでは檜垣千代子さんと結婚され、2人のお子さんにも恵まれています。
沖田さんは飲み会に誘われても、子育てを理由に断るほど子煩悩だったそうです。
そして津川さんの事務所に所属し俳優としてこれからという時に、沖田さんは自殺されます。。。
世間でもかなり驚きの声があったようです。
私が沖田さんの妻だったら、まだまだ手のかかる子供2人を置いて死ぬなんて、しばらく許せないかもしれません。
一緒に成長していく姿を見ていたかったし、悩んでいることがあるなら打ち明けてほしかったでしょうね。
沖田さんが自殺をした理由はいくつかありました。
- 多額の借金
- 沖田さんの家系的な遺伝
沖田さんには多額の借金があったと言われています。
沖田さんの父親は会社の経営者で、その後、沖田さんのお兄さんに経営権を譲りました。
しかしバブルが崩壊、またお兄さんが不動産事業を拡大しようとして大失敗し経営が悪化したそうです。
お兄さんは沖田さんに失敗をして抱えた借金を、連帯保証人として判子を押させています。
そしてヤミ金業社は沖田さんの仕事現場にも現れるようになります。
その後、借金を苦に自殺したと言われています。。。
昭和の時代のヤミ金業社と言えば、かなり悪質なイメージがあります。
カッコよく生きてきた沖田さんには、耐えられなかったのかもしれませんね。
そしてもぅ1つの理由が、沖田さんの遺伝的なものが関係しているかもしれません。
実は沖田さんの祖父、父親、兄、沖田さん本人を含めて、3代で4人の身内が自殺しています。
自殺をすると成仏できないとは聞きますが、ここまでくると呪われてる!?と言いたくなるほどですよね。
自殺に関しての記述はさまざまな意見がありますが、沖田さんの自殺を呪われていると考える人もいるようです。
実際に遺伝子と関係しているかは分かりません。
ですが「死にたい」と思うぐらい気持ちが落ち込んだときに、他の人よりはその行為自体が身近にあるため、自殺を選んでしまうのかもしれません。
たくさんの人に愛されていた沖田さんの葬儀には多くの有名人が参列しています。
奥田瑛二さんが白紙の弔辞を広げながら、スラスラと沖田さんとの思い出を話していたのは有名です。
事務所の社長の津川さんも大変悔やまれていました。
実は沖田さんが自殺する前日に一緒にお酒を飲んでいたそうなんです。
「役者として悩みを抱えていた彼に厳しいことを言ってしまった」と悔やんでいました。
武田鉄矢さんも夜になって駆け付けた際に「バカヤロー!先に逝くやつがいるか」と教え子を叱責しました。
切ないですね。。。
武田さんは涙をこらえ「悔しい、切ない、気持ちの落ち着けどころが見つからない。カッコ付けすぎだ。もっとぶざまに生きてもよかったのに」と声を詰まらせていたそうです。
金八先生の「死ぬということを人生の答えにしてはいけません」という言葉を沖田さんにも思い出してほしかったです。
畔柳吉人役の金杉太朗は転落死
金杉太朗さんは、金八先生の第3シリーズに出演しています。
第3シリーズは他のシリーズと比べて全12話と短く、また舞台となった中学校も桜中学ではなく、同じ学区内の松ヶ崎中学と異例だらけでした。
第1シリーズ、第2シリーズと比べてこの第3シリーズでは、無気力な中学生に焦点を当てた少し地味なものになっています。
金八先生で金杉さんは、母親からのプレッシャーに精神的に追い詰められる役を演じています。
金杉さんは劇団日本児童に所属しながら子役として活躍していました。
金杉さんといえば大人気昼ドラシリーズの「天までとどけ」の三男•丸山公平役のイメージの方が強いかもしれません。
夏休みは昼ドラを観るのが日課になっていたので、すごく懐かしいですね。
金杉さんは2008年、33歳という若さで亡くなっています。。。
死因は脳挫傷とのことでした。
金杉さんは東京メトロ有楽町線池袋駅のホームで、お酒に酔った状態でホームを歩いていました。
そして何らかの原因で線路に転落してしまいます。。。
この頃ちょうど仕事のことで悩んでいたという話もあるので、深酒をしてしまったんでしょうか。
2008年だとまだ駅のホームの転落防止柵もなかったでしょうしね。
幸いにも緊急手術は成功しましたが、約5ヶ月間目を覚さないまま、最期は奥さんと親族の方に看取られて帰らぬ人となりました。
奥さんの気持ちを考えると居た堪れませんね。。。
葬儀の時には奥さんの号泣が会場中に聞こえていたそうです。
これから2人の明るい未来を夢見ていたなかで、突然最愛の人が亡くなるなんて胸が張り裂けそうですよね。
また多数の芸能人の方が葬儀に参列し「天までとどけ」で両親役だった綿引勝彦さんと岡江久美子さんも参列しています。
プライベートでも親交のあった河相我聞さんと須藤公一さんが「天までとどけ」の他の“きょうだい”と連絡を取り合い、皮肉にも金杉さんの事故をきっかけに家族が久々に集まったそうです。
金杉さんが天国に旅立ってから、家族で「公平の分まで精一杯生きる」というルールを決め、毎年家族全員で集まることになったそうです。
精一杯生きるって良い言葉ですよね。
当たり前に毎日が過ぎていくと、時々忘れてしまうので悔いのないように生きたいですね。
岸森俊夫役の古尾谷雅人は自殺
金八先生の第1シリーズでは、暴走族のリーダーを演じていましたが、第2シリーズではスナックZのマスターとして出演しています。
古尾谷さんは女優の鹿沼絵里さんと結婚されており、お子さんも2人いらっしゃいます。
古尾谷さんは2003年3月に自宅で自殺されています。。。
外出から帰ってきた奥さんが寝室を覗いたところ、首を吊っている古尾谷さんを発見したそうです。
公私共に順調に見えていたので、突然の自殺に周囲の人も大変驚いたそうです。
その後、奥さんの告白により古尾谷さんの自殺の理由が大きく3つあると言われています。
- 借金
- DVによる自責の念からのうつを発症
- 継母との遺産トラブル
まず借金についてですが、1980年後半から1990年にかけて、アイドルが主役のドラマやトレンディドラマがブームでした。
しかし昔気質の役者さんだった古尾谷さんは、硬派な役柄やシリアスな役柄にこだわって仕事を選ぶようになりました。
バラエティーなどにも一切出演することはなかったそうです。
キャリアを積むにつれギャラも上がり、起用する側が敬遠するようになり、仕事が激減していきます。
バブル絶頂期にマンションを購入しており、最終負債額は3億円にも膨らんでいたと言われています。
住民税も払えないぐらい借金が生活を圧迫していたそうです。
なぜ自死してしまったのか遺書がないのでわかりませんが、借金も理由の一つだったと言われています。
2つ目が古尾谷さんはDVを日常的に行なっていたと奥さんが告白しています。
さまざな焦燥感によるストレスから昼夜逆転の生活を続け、酒癖が悪く飲むたびにそれらの鬱憤を家族に向けていました。
特に奥さんへの暴力は凄まじく、殴る蹴るの暴行を加え肋骨を骨折させています。
また「顔はやめて!」という奥さんの懇願も無視して全治5ヶ月の重傷を負わせたこともあるそうです。。。
それでも奥さんはひたすら耐え続け警察に通報することもありませんでした。
借金に暴力、酒癖の悪さはクソ野郎としか言いようがないですね。
しかし自責の念からか、古尾谷さんの方が突然うつ状態となり、死をほのめかすような発言を奥さんにするようになっていきます。
「自分は必要ない人間じゃないか」や「僕が死んたら、僕の偉大さがわかるよ」と発言していたそうです。
そして3つ目が継母との確実です。
実は古尾谷さんは家庭環境も悪く、お父さんや継母から虐待を受けていました。
継母は子供の服は年に1着しか買わず、食事を作らず、風呂にも入れないなど母親とは程遠い女性だったそうです。
古尾谷さんは「母親に二度捨てられた」と思い込んでいたそうです。
そして父親が亡くなり、遺言によりほとんどの財産を継母が相続しています。
遺産を巡って継母とトラブルなり裁判沙汰にまでなっています。
古尾谷さんが自殺した経緯を見ると精神病を患っていたのかなと思います。色んなことが重なり希死念慮を抱いたのかもしれません。
それでも奥さんの気持ちを考えると複雑なに気持ちなりますけどね。
まとめ
「3年B組金八先生ファイナル」では金八先生が、定年退職しています。
金八先生のために、歴代の生徒たちが集合しました。
武田さんは「目指していたゴールにたどり着けて幸せ」と話す一方で、社会からドロップアウトした生徒や、亡くなった生徒のことも忘れられないと話しています。
「時々、(故人)のことを思い出します。ずっとこらえてたんだよね。バカだよね…切ないね」
本当に武田鉄矢さんにとって、金八先生を通して出会った教え子たちはずっと忘れられない存在なんでしょうね…
彼らの冥福を祈りこの記事を終えたいと思います。
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