国民的スターで女優の吉永小百合さん。山田洋次監督の映画では3部作にわたって母親役を演じており、『お母さん』のイメージがある人も多いのではないでしょうか。
私も映画を拝見して、あんな美人で可愛らしいお母さんがいたらなぁ〜と思った事があります。
しかしその一方でプライベートでは子供を産まないという人生の選択をされています。私は吉永さんのプライベートには詳しくなかったので、子供がいないという事実にとてもビックリしました!
どういう理由で子供を産まないという決断に至ったのかをみていきたいと思います。
2023年現在も吉永小百合に子供がいない理由2選
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吉永小百合さんが子供を産まないという選択をした理由には2つありました。
母親との確執
吉永さんが子供を持たない理由は、家庭環境が関係していると言われています。吉永さんの父親が事業に失敗してしまい、そこから環境が一変してしまいます。
ピアノ教師だった母親がピアノを教える傍ら、歌を詠んで新聞やラジオに投稿し、一家の生活を支えていました。米びつがほとんど空になるほど、生活は苦しく極貧生活を送っていたそうです。
小学生の時には借金取りが押し寄せたこともあり、自分も何か家の助けになるようなことをしたいと思っていました。
そんな時に親戚からの勧めでオーディションを受けてみたらどうかと両親から言われ、家を助けたい気持ちもあったので応募します。
見事合格し小学6年生の時に吉永さんはラジオドラマでデビューすることになりました。そこからあっという間に大人気女優となり家族の大黒柱となって生活を支えるようになります。
次第に母親は吉永さんに強く依存するようになります。「人間である前に女優であれ」という口癖があるぐらい、母親は立派な女優に育てることを目標とします。母親の言われる通りに生活し、プライベートの時間さえも女優『吉永小百合』として生きてきました。
両親からの度を超えた執着や束縛から、いつしか不信感を抱くようになり、自分も子供を持ってしまったら同じようになるんじゃないかと自信をなくしてしまいます。吉永さんは過去にこんな発言もしていました。
「ほら、わたし両親と関係がよくないでしょ?だから、わたしもその血を引いてると思うと、子供は作らないことにしたんです」
また吉永さんが「子供をどうやって育てたらいいかわからない。」と言っていたと聞くと、やはり相当自分の育ってきた環境が普通の家庭とはほど遠いものだと感じていたのかもしれません。
結婚=子供が当たり前の時代に、子供を持たない選択をすることは、とても重い決断だったと思います。子供がいらないなんておかしい!っとか言う人もいたでしょうし。
それほどまでに吉永さんにとって両親はトラウマだったのかもしれません…
女優業に差し支える
吉永さんは小学6年生のときに「赤胴鈴之助」に出演しデビューをしてから、女優としてずっと活躍してきました。女優としての才能もあり、一般人から著名人まで多くの人を魅了していました。
芸能界ではタモリさんもファンであることを公言しています。その当時の吉永さんのファンは「サユリスト」と呼ばれ社会現象にもなったほどです。スゴイですね。
そんな人気絶頂の中での結婚だったということもあり、世間は大変驚いたようでした。
吉永さんは結婚はしたけれども、仕事に対してかなり情熱を持っていました。プロであり続けるためには、子供が産まれて母親になると、女優として終わってしまうと考え子供を産む選択を避けたようです。
またずっと女優業に勤しんでいた吉永さんは、身の回りことは全て周りがやってくれて、自分で出来ることは少なかったと語っています。
今の時代でこそ、女性もバリバリ働いて共働きの夫婦も増えましたが、当時の女性は家庭に入るのが一般的でした。また子育てにおいても布オムツ、母乳が当たり前の時代だったので母親になるプレッシャーは相当なものですよね。
そんな社会背景もあり、ましてや実の親の協力も望めないとなると子供を諦める気持ちも理解できますよね。
吉永小百合は子供がいない事を後悔している?
吉永さんは結婚し、子供を持たなかったことを後悔しなかったのでしょうか?
結論から言うとやはり吉永さんも後悔されたみたいです…
吉永さんは過去に「もし死ぬ前に1つ後悔するとしたら、子供を産まなかったことかも」と発言していました。
女性の本能的に子供が欲しかったと思うことは当然だと思います。子供を産めるのは女性だからこそ出来ることですし、色々な事情があって子供を諦めたとしても、もし子供がいたらどうなっていたのかなと思うことは自然なことだと思います。
それに年々歳を重ねるにつれ、あの時こうしてたいたら、何か違っていたのかなっと過去を振り返る時間も増えてくるので、後悔する日もありますよね。
吉永さんは28歳で結婚されて子供を作るチャンスもあったと思うんですけど、それでも作らないと決めて女優業に専念しました。そして女優として大成されているんですから、私は後悔なんてする必要ないと思いますけどね。
吉永小百合にとっては出演した作品が自分の子供
吉永さんはプライベートでは子供を持たなかったですが、女優「吉永小百合」として出演した作品たちに子供のように愛情を持っていました。
その転機となったキッカケは高倉健さんとの共演でした。吉永さんは「日曜日の初耳学」に出演して、こう語っています。
「『動乱』という映画を高倉健さんとご一緒して。1年間すごく贅沢な映画作りに参加させてもらって。これが映画だって思って。」
そこから吉永さんは個人事務所を立ち上げます。
また2018年公開映画『北の桜守』の取材で「映画と一緒に自然に年を重ねていけたらいい。映画たちは私の子供です。」とコメントしています。
また5月に公開された「こんにちは 母さん」にちなんで、母の日に合わせて直筆のメッセージを寄せられています。
吉永さんがプライベートで子供を持たなかった理由を知りながら、この手紙を読むととても感慨深いものがあります。
これらの紹介した発言から吉永さんの映画に対する情熱や愛情が見受けられました。また自分の子供役を演じてくれた役者さんを本当の子供のように可愛がっていると聞きます。
その代表が親子役を演じた二宮和也さんが有名です。
確かに大女優と母親との両立は難しかったですが、映画を通して作品という多くの子供たちに恵まれてよかったですよね。
【年の差婚】結婚相手はフジテレビPDの岡田太郎
それでは吉永さんの結婚相手についてみていきたいと思います。
吉永さんの心をゲットしたお相手は、当時フジテレビのディレクターであった『岡田太郎』さんです。
世間をさらに驚かせたのは歳の差でした。吉永小百合さんが28歳、岡田太郎さんはバツイチの43歳で15歳離れています。年の差婚は当時の時代からするとめずらしく世間が驚くのも当然ですよね。
年の差の2人の馴れ初めが気になったので調べてみました。吉永さんは岡田さんと結婚する前に、渡哲也さんと交際をしていました。業界の間では「うちのカミさん」と公言するほど結婚秒読みとされていました。
しかしながらモテ男と結婚したら苦労するという理由で両親から反対されます。当時吉永さんは清純なイメージで売っていたので、両親はそのイメージが傷つくのを恐れていました。なので「結婚」そのものを認めようとはしませんでした。
2年ほど交際は続いたようですが、結局吉永さんが両親を説得することはできませんでした。最後は吉永さんの方から直接会って「あなたとは結婚できません」と別れを告げます。
その後、渡さんが別の女性と結婚したことを知って「悔いがある」と言い泣きじゃくります。そして吉永さんは大失恋と仕事の忙しさが重なり、声が出なくなるような症状に陥ります。よほどの精神的ダメージだったんですね。
そんな時に出会ったのが、岡田さんでした。岡田さんは吉永さんがドン底の時に、優しく励まし支えてくれました。
その後も岡田さんは、様々な治療法を勧めてくれて遂に吉永さんは声を取り戻します。献身的に尽くしてくれる岡田さんに自分を愛してくれていると感じ結婚したい思いが膨らみます。
確かに今までプライベートの時間さえも女優「吉永小百合」として過ごしてきて、両親からの愛情に不信感を抱いていた吉永さんからしたら、そのままの自分を愛してくれる人は、とても素敵な人に思えたのかもしれません。
そんな経緯もあり、吉永さんの方から求婚を迫ったようです。
岡田さんは離婚歴もあり、女優としても独身の方が有利だからと結婚にはあまり乗り気ではなかったみたいですが、周囲の反対を押し切り結婚に至ります。
当然両親も猛反対でした。それでも反対を押し切って結婚を決めます。
吉永さんのその当時の心境は岡田さんと結婚したいという気持ちもありましたが、親から離れたい気持ちもかなり強かったようです。実際に吉永さんは「両親からの逃避行に必死だったの」とコメントしています。
最後まで両親は結婚を認めようとせず、結婚式にも出席しなかったそうです。私が親ならどんだけ反対していても、娘の晴れ姿は見たいと思うんですけどね。
まとめ
今回の記事では吉永さんに子供がいない理由を調査しました。吉永さん自身が子供を持たないことに対して後悔した日もあるかもしれません。
ですが人生のパートナーの岡田さんとお互いを尊重し合い今でも夫婦関係であること、女優として78歳でも現役の吉永さんを見ると、子供がいなくても素敵な人生ライフを送っていると思います。
私は吉永さんの色々な苦境を乗り越えてきたことを知って、さらに好きになりました。これからも応援したいと思います。
吉永小百合さんの夫について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
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