プロスポーツ選手が引退後のセカンドキャリアに芸能人を選択するというのは、昔も現在も多くあります。
今回紹介する渡辺二郎さんですが、元プロスポーツ選手で、引退後はタレントとして活動をしていましたが、いつしか犯罪に手を染めて、後には暴力団に所属していた事が判明しています。
この記事では、彼の経歴や現在について紹介していきたいと思います。
渡辺二郎とは元プロボクサーで世界チャンピオン経験者
恐らく40代以上の方は、渡辺二郎さんを覚えていると思います。
筆者は関西在住なので、引退後のタレント活動していた時期も記憶にあります。
ただ、それより若い世代は知らない人が多いかと思いますので、渡辺二郎さんの簡単な経歴を紹介したいと思います。
- 本名:渡辺二郎
- 生年月日:1955年3月16日
- 出身地:岡山県小田郡矢掛町(大阪育ち)
- 出身校:浪商高等学校(現・大阪体育大学浪商高等学校)、追手門学院大学文学部英文学科卒業
- 高校時代は水泳部、大学時代は日本拳法部に所属し、世界選手権4位の成績を残す
- 大学卒業後にプロボクサーを目指して、大阪帝拳ジムにアマチュアとして入門
- 1979年3月27日、24歳でプロデビュー
- 1982年4月8日に2度目の世界挑戦でWBA世界スーパーフライ級王者ラファエル・ペドロサ(パナマ)に挑戦し、15回判定勝ちで世界王座獲得
- 1991年11月8日、引退を発表 生涯戦績は28戦26勝(18KO)2敗(世界戦14戦12勝(8KO)2敗)
ボクサーを引退後は主に関西を中心に、解説者、講演家、実業家、タレント等、多方面で活躍されていました。
ボクサーと聞くと、素人時代から腕っぷしが強く、ケンカばかりに明け暮れていた様なイメージを持つかと思いますが、渡辺二郎さんは大学卒業してからボクサーを志しています。
なので、どちらかというとインテリ系ボクサーというイメージにも取れます。
といっても現役中にはWBA・WBCの統一王座になったり、世界タイトルマッチ12連勝をあげる等、歴代日本人チャンピオンの中でも最強の部類に入るボクサーと今でも言われています。
後述しますが、渡辺二郎さんも学生時代からケンカはめちゃめちゃ強かったそうです。
引退後のセカンドキャリアも順調に過ごされていると思われましたが、ある事件を境に様子が一変します。
95年以降は度々事件を起こし、後に暴力団関係者であること報じられる
引退から約4年後の1995年、金融機関からの融資返済に絡む恐喝未遂事件で逮捕されています。
ただし、この時は起訴猶予処分となり、釈放されています。
1999年には殺人事件で使用された自動小銃の売買に絡む銃刀法違反で逮捕・起訴されます。
この時の裁判では、島田紳助さんが情状酌量を求めて証人として、出廷されましたが、実刑判決となり服役、2004年に出所しています。
2007年6月4日、大阪府警岸和田署に知人の暴行事件を隠匿するために、被害者に被害届の提出をさせないよう迫ったとして証人等威迫の疑いで逮捕されています。
この時は処分保留で釈放されています。
ただし、この事件が引き金となり、日本ボクシングコミッションは、渡辺二郎さんと今後一切歴代の世界王者に列しない方針でライセンスの無期限停止処分とし、ボクシング界から事実上の永久追放処分となってしまいます。
つまり、ボクシング界の歴史から渡辺二郎さんは抹消される事になりました。
事情を知らない我々からすれば、度々事件を起こしている状況だったので、仕方なしの処分ですが、勿体ない話ですよねぇ。
さらに同じ年の6月30日には羽賀研二未公開株詐欺事件に絡む恐喝未遂で逮捕されています。
羽賀研二未公開株詐欺事件については詳細を書くと膨大になるので、割愛しますが、この事件の裁判で渡辺二郎さんが指定暴力団山口組系極心連合会関係者であると報じられます。
山口組の詳細は割愛しますが、いつの間にか暴力団関係者になっていた事が判明します。
極心連合会を率いていたのは橋本弘文氏で、渡辺二郎さんがボクサー時代にタニマチとして知り合ったのが関係の始まりだったと言われている様です。
その縁で、引退後に極真連合会の相談役に就任していたと言われています。
2012年11月30日、暴力団関係者であることを隠してゴルフ場を利用したとして、詐欺容疑で指定暴力団山口組最高幹部と共に逮捕されています。
この一緒に逮捕された姜弘文は橋本弘文氏の本名です。
記事中にもある様に、この時は自身は暴力団ではないと否定しています。
その後2017年6月29日に清原和博さんの覚せい剤事件に関連した報道で、渡辺二郎さんの名誉棄損の訴えが認められたという報道を最後に、渡辺二郎さんの現在を伺えるような情報は出ていません。
現在も暴力団関係者と言われているが、本当のところは不明
暴力団関係者と最初に報じられたのが2007年で、現在も同じ立場なのかは正直不明です。
ほとんどのブログ系記事では、現在も立場が変わっていないと言われていますが、確証が無いので本当のところは分からないと思われます。
渡辺二郎さんが極真連合会の人間となったキッカケでもある、橋本弘文氏が山口組分裂騒動の余波で2019年(令和元年)11月に引退しています。
また自身が率いていた極心連合会を解散しています。
つまり渡辺二郎さんが所属していた組織は現在影も形も無い状態です。
噂では義理人情を大事にする人物と渡辺二郎さんを評する声もあるので、恩人だった橋本弘文氏の引退を機に、暴力団を廃業している可能性もあります。
現在の状況については不明ですが、近影については実はSNSで渡辺二郎さんを見かけた人たちによって数多く投稿されています。
上記のTwitter画像も2020年3月の投稿で、パーティらしき集まりで渡辺二郎さんとの2ショット写真を投稿されています。
投稿主の竹垣悟さんという人物は、元山口組の幹部で、現在は暴力団員の更生支援団体を運営されています。
こちらは2017年10月に投稿されたインスタ画像で、左端に渡辺二郎さんが写っています。
2020年3月5日のインスタ画像で、競拳というボクシングイベントを観戦されたときの画像です。
2019年10月に投稿された、高知県で行われたボクシングイベントに訪れた時の画像です。
この様に様々な場所で、渡辺二郎さんは現れており、SNSに近影が投稿されています。
さらに、上記のインスタの投稿では、渡辺二郎さんについて文化人と記載されています。
ボクシング協会からは、永久追放されてしまいましたが、当時を知っている人達から強かったチャンピオンの記憶まで消すことは出来ません。
また渡辺二郎さんもやっぱりボクシングが好きだと言う事がこれらの画像からも伺えますね。
確証はありませんが、もしかしたら現在は堅気に戻られている可能性もありそうですね。
結婚について紹介していませんでしたが、そういった情報は一切出てきていませんので、現在も独身だと思われます。
渡辺二郎にまつわる様々な噂をまとめてみた
渡辺二郎さんの現在については、元気で健在されている事は確認できましたが、職業については流石に伺い知る事は出来ませんでした。
次に渡辺二郎さんにまつわる様々な噂を紹介したいと思います。
大阪ケンカ最強伝説
最初の方で少し触れましたが、渡辺二郎さんは大学卒業後にボクサーとなっています。
しっかりと大学まで卒業されているので、ケンカに明け暮れた不良というイメージが湧かないかと思いますが、大阪時代は名の通った不良だったと言われている様です。
しかも渡辺二郎さんの名前は高校時代の不良やヤ●ザの間でも知らない人がいなかったそうです。
当時の事情通によると、高校時代の渡辺二郎さんは自分からケンカを仕掛ける事はしなかったそうです。
ただケンカが始まると、あっという間に相手をボコボコにしてしまうそうです。
ちなみに高校時代は水泳部で格闘術を習うのは大学生になってからなので、ケンカの才能は元からあったようです(笑)
もちろん昔から負け知らずだったみたいですね。
島田紳助引退の引き金になった?
2011年8月23日に当時タレントだった島田紳助さんが記者会見を行い、暴力団関係者との交際を認め、芸能界から引退されました。
当時は大きく報道されたので、覚えている人も多いかと思います。
暴力団関係者との交際が明るみに出たのが、島田紳助さんの携帯メールでその相手となっていたのが、渡辺二郎さんでした。
この携帯メールがなぜ明るみに出たかと言うと、2007年に渡辺二郎さんが逮捕された際に、携帯電話も押収されており、そこから島田紳助さんとのメールが発見された事が発端だったようです。
ただ、渡辺二郎さんと島田紳助さんは古くからの友人だったので、友人同士のメールの内容であれば、問題無かったと思われますが、残念ながらそうでは無かった様です。
島田紳助さんが暴力団関係者と関係を持つキッカケは自分では解決できないトラブルを抱えた事が原因でした。
その解決を渡辺二郎さんを介して依頼したと言うものでした。
その依頼先の人物については想像が付くかと思いますが、前述でも登場した橋本弘文氏でした。
上記画像でも島田紳助さんの左に写っている人物が橋本弘文氏です。
引退会見の10数年前に右翼とのトラブル解決を依頼したと言われています。
これ以降、頻繁では無かった様ですが、暴力団関係者との関係が続いてた様でした。
その後は、問題となったメールの内容が週刊誌によって暴露されたり、島田紳助さんが直筆の手紙を送っている事も明らかになりました。
週刊誌によって公開された携帯メールの中に、上記の様な内容がありました。
- 1番は森
- 伊東美咲はアバずれ
- 小沢真珠はランクだいぶ下
どういった話の流れでの文章までは想像できませんが、この様な会話がなされていた事が判明しており、一部では島田紳助さんが暴力団関係者に枕営業を斡旋していたのではと噂されています。
ここで登場する”森”は言わずと知れた森泉さんで、伊東美咲さんは当時人気女優だった人物です。
ただし、島田紳助さんがこの2人を斡旋したくても、そんなことは不可能なのは明白ですよね。
畑違いも甚だしいですよね。
伊東美咲さんが所属していた事務所は「研音」で音事協にも所属する芸能界屈指の老舗事務所です。
そんなことしたら、まず島田紳助さんが訴えられます(笑)。
森泉さんに至っては、正真正銘の世界のセレブですから、紳助さん以上にあらゆる世界の人達と人脈があると思われます。
森泉さんの場合も、下手したら抹殺されているかも知れません(笑)。
なので、島田紳助さんが相手に送ったご機嫌伺いレベルでのメールだと思われます。
小沢真珠さんは・・・・まあいいでしょう(笑)。
清原和博氏の薬物入手ルートに関係?
2016年2月2日に元プロ野球選手の清原和博さんが覚せい剤所持の疑いで逮捕された事件がありましたが、その事件に渡辺二郎さんが関係しているとの噂がある様です。
というのも、清原さんが取り調べで、薬物の入手先に関しては頑なに供述を拒否していたと言われています。
その理由は清原さんが脅迫されており、その人物が渡辺二郎さんではないかという一部報道がありました。
この時に名前はもちろん明かされてはいませんが、その人物に関する情報から、渡辺二郎さんを想像させるような内容でした。
しかし、実際に渡辺二郎さんは清原さんとの関係性は無いとして、抗議しています。
結局、渡辺二郎さんの訴えが認められています。
この事からも清原和博さんの覚せい剤事件と渡辺二郎さんは無関係で有る事は立証されています。
まとめ
今回の記事では、元プロボクサーの渡辺二郎さんの現在について紹介しました。
現役時代の輝かしい業績を自ら捨ててしまうような、引退後の行動は残念でなりませんが、根っからのワルという印象を感じないのも正直な感想でした。
もちろん、暴力団幹部となった事や、渡辺二郎さんが犯した罪は簡単に許されるものではありませんが。
元プロボクサー渡辺二郎の現在についてのまとめです。
- 大学卒業後にボクサーを志し、プロデビューは24歳とかなり遅い年齢でデビューしている
- 現役時代はWBA・WBC世界スーパーフライ級王者の統一王者となった
- 引退後数年はタレントや実業家などマルチに活躍していた
- 1995年以降は何かと事件を起こし、刑務所に服役もしている
- 2007年に発生した「羽賀研二未公開株詐欺事件」に関する裁判で、指定暴力団山口組系極心連合会関係者であることが報じられる
- 2007年以降も度々逮捕される事件を起こしており、その都度暴力団幹部と報道されていた
- 暴力団関係者となった要因はボクサー時代にタニマチとなった橋本弘文氏との関係があったからと思われる
- 橋本弘文氏は2019年に引退、極心連合会も解散している為、渡辺二郎さんも堅気に戻っている可能性もあるが、裏付けるような情報は無い
- 島田紳助さんの引退の引き金となった暴力団関係者との仲介役を担ったのが渡辺二郎さん
- 高校時代からヤ●ザや不良に名が知られる程、ケンカが強かった
- 清原和博さんの覚せい剤事件と関係があると噂されたが、実際は交友関係すらない
公式には渡辺二郎さんのボクサーとしての活躍や記録は一切抹消されていますが、当時の試合や活躍は、ネットに沢山残っています。
また記事中でも紹介した様に、暴力団幹部として知れ渡っているにも関わらず、多くの人がSNSで写真をアップされている事実もあります。
世間では全く忘れられておらず、ボクサー渡辺二郎の人気がまだまだ高いという証明にもなっていますね。
現在の動向は不明ですが、願わくば暴力団幹部の肩書を捨てている事を信じたいですよねぇ。
コメント